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松坂桃李が素っ裸に!刺激と官能の最新作インタビュー

4/15(日) 17:11配信

dmenu映画

2018年、日本映画における最初で最大の衝撃は、『娼年』という映画が担う。劇作家・三浦大輔は『愛の渦』や『何者』で映画監督としての才も存分に発揮してきたが、2016年に自身が演出した舞台『娼年』は、毎夜舞台上で繰り広げられるR15指定のそれが話題を呼び、観た者は興奮し、観られなかった者は無念がり、話を聞いてやはり興奮した。

そして、待望の映画化。
ことに、昨年から今年にかけて、松坂桃李は映画で、好青年というパブリックイメージを破り、いずれも観る者に発見と歓喜をもたらしたが、『娼年』でさらに彼の懐の深さを証明する。素顔じゃない、刺激と官能の仮面を被った、素っ裸の松坂桃李がここにいる。

20代最後の、この当時の僕のベスト

「『娼年』というものを、完結できた感じですかね。舞台をやってすぐに映画化の話が出ていました。ただ、舞台でかなり三浦(大輔)さんも僕も出し切った感はあったんです。だから、そこから映画の『娼年』に行くまでのストロークが結構大変というか。気持ちのモチベーションがすっからかんな状態だったのを、お互いに高めていくことが必要でした。三浦さんが与えてくれたのは、より高いハードルを課すということ。そのことによって、ふたりの共犯関係が五分五分で撮れる。結果、映画に臨むモチベーションも上がったと思います。この作品は、もし何かあったら、僕の責任でもあるし、三浦さんの責任でもある。そこが五分五分の関係性ということ。ちょっと珍しいんですけど。映画って監督のものだったりするじゃないですか。でも、ここではお互いが責任を持ち合う」

ちょっと珍しいんですけど。松坂桃李は、少しはにかみながら、けれども、とてもうれしそうに、その言葉を口にした。五分と五分の責任を担い、同時に享受できた者の顔がそこにあった。

「20代最後の、この当時の僕のベスト、みたいなところがあります」

彼は今年10月17日、30歳になる。

映画は針に糸を通すようなこと

娼夫の世界に足を踏み入れた大学生が、客である女性たちの多様性に触れ、自身の過去を見つめ直していく。石田衣良の小説を舞台化した「娼年」に主演した松坂は、演出を手がけた三浦大輔と再びタッグを組んだ。

舞台では成立しても、映画では成立しないことはあるだろう。一方、舞台では描けないことも、映画なら描けるかもしれない。表現とは、不可能性と可能性のせめぎあいだ。表方たる演じ手も、そことは無縁ではいられない。

「やっぱり、すごく違いはありますね。舞台で大事にしていたのはライブ感。『娼年』という空気感そのものをお客さんに丸ごと共有させる。そこが楽しみどころのひとつだったんです。映画になると『娼年』の内容の、より繊細な部分。針に糸を通すぐらいの。それぐらい奥の深いところまで探ることができる。そこは強みでしたね。(主人公)リョウの心の細やかな動きは大事にできました。キャラクターの本質的な部分は変わっていません。より磨きました」

リョウのベースライン。これはひとりの青年の成長物語でもあるが、彼の一貫して変わらないパーソナリティの肌ざわりに浸れる映画でもある。つまり、リョウという存在に触れること。

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最終更新:4/15(日) 17:11
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