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映画界の常識を変えた大林宣彦 「花筐/HANAGATAMI」が特別な作品である理由

4/15(日) 6:21配信

ニッポン放送

元芸人で現在は映画パーソナリティとして活躍するコトブキツカサが、Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」に出演し、自身が選ぶ「2017年に日本公開された映画10選」を紹介した。

冒頭で「雑誌やその他のメディアでも毎年、その年のオススメ映画は挙げているんですが、この番組でも映画パーソナリティとして、映画の話はしておきたい。ただ、今回は「僕が選ぶ2017年度のベスト10映画」のランキングではなく、今の気持ちで素直に選んだ10作品をご紹介します。」と説明したコトブキ。

「順位はない」と言いながら、9作品をあげていった。

『ビジランテ』
「入江悠監督の地元・埼玉県深谷市を舞台にした作品。運命的なしがらみと愛憎が見どころ。」

『怪物はささやく』
「イギリスのベストセラーを映画化したファンタジー。児童文学が原作だがとても刺さった。」

『はじまりへの旅』
「アカデミー賞にもノミネートされたヴィゴ・モーテンセン主演の作品。社会から離れて生活する家族の話。父親と子供たちとのすれ違いや衝突がすごく良い。」

『全員死刑』
インディーズ映画「孤高の遠吠え」で注目を集めた小林勇貴監督の商業映画一作目。「実際に起きた殺害事件を題材に取材した「我が一家全員死刑」を映画化した作品。「小林監督は静岡県富士宮市が地元で、僕と同郷。とある映画関係者に、紹介しますと言われているが、実現には至っていません」

『ラ・ラ・ランド』
「言わずと知れた大ヒット作品。入れるかどうか迷ったのですが、映画愛が詰まっているところが好き。」

『火花』
「以前の配信でもお話しましたが、板尾創路監督から直接オファーを受けて、映画イベントの司会をやらせて頂いた。作品の内容と、僕が元・芸人ということがリンクして、「一番最初にコトブキ君の顔が浮かんだから」とお話されていました」

『新感染』
「韓国映画。本当はこの作品だけで15分語りたいくらい。是非観てほしい」

『タンジェリン』
「iPhoneで撮影されたインディー映画。ハリウッドから一本裏通りに入った世界の光と影。」

『女神の見えざる手』
「アメリカの銃規制法運動、そしてライフル協会、ロビーストなどの描写がズシンときた。まさに今、観るべき映画」

「順位はない」と語っていたコトブキだったが最後の1本については「正直言って、特別な映画。これが僕にとっての2017年のベストワンと言い切ってよいです。」と断言している。

コトブキツカサ2017年公開映画BEST1…『花筐/HANAGATAMI』(大林宣彦監督作品)

この作品についてコトブキは「いつも言っているんですが、15秒観れば、それが大林宣彦作品だとわかる作風」、「映画の好みは、個人的思い入れが大きく反映されるもの。大ヒット作『時をかける少女』はもちろん、監督デビュー作の『HOUSE/ハウス』から僕は、ずっと大林作品を追いかけて育てられてきたので、大林作品は自分の中で特別」、「一番衝撃を受けたし、古くて新しい」。と絶賛。

さらに、当初はCMディレクターとして有名だった大林監督について「監督・助監督制度など、師弟関係が厳しい映画界では、別ジャンルから来た人間へはバッシングも凄かったと思う。しかし作品を作ることで評価を高め、確固たる地位を気づいた。その後、北野武監督ほか、別業種の方が映画監督として認められるようになったのも、ある意味で大林監督の存在があったからだと思う。」

「日本映画界の道を切り開いたという意味で、作品や監督としての評価を超えて“名誉賞”を贈りたい」と思いを語った。

また、すでに報じられているように大林監督は、現在がんの闘病中。一部では、「この『花筐/HANAGATAMI』も最後まで撮影することは出来ないかもしれない」と囁かれていた程、深刻な状況だったといわれている。

「『花筐/HANAGATAMI』は、大変な状況の中で、完成した作品。大林監督の新作が観ることが出来ただけで本当に幸せなんです。」と語っている。

(Webラジオ「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」第35回より)

ニッポン放送

最終更新:4/15(日) 6:21
ニッポン放送