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西宮ストークスを圧倒した千葉ジェッツ、「自分たちのやるべきバスケ」で30点差の大勝

4/15(日) 10:39配信

バスケットボールキング

 4月14日、B1リーグ第28節第1戦、千葉ジェッツvs西宮ストークスが船橋アリーナで行われた。今季の対戦は開幕戦以来となるこのカード、その時は千葉が2連勝を飾っている。「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に向けて勝ち星を重ねたい千葉に対し、西宮は入れ替え戦出場が決まっている状況。さらに今節はチームの得点源、谷直樹が遠征に帯同していないこともあり、どのような戦い方を見せるのかにも注目が集まった。

 第1クォーター、ギャビン・エドワーズの速攻で先取点を挙げた千葉が激しいディフェンスから得意のアーリーオフェンスを見せて、ティップオフ直後から猛攻を見せる。千葉のトランジションバスケに西宮のディフェンスが対応できず、マークが甘くなったところをマイケル・パーカーが12得点、富樫勇樹とエドワーズが9得点を挙げるなどして、18点ものリードを奪った。一方の西宮は千葉のプレッシャーディフェンスに押され、どうしてもタフショットを強いられる展開に。

 第2クォーターに入っても千葉の勢いは止まらない。エドワーズはこのクォーターでは3ポイントシュート1本を含む9得点をゲット。ベンチスタートの石井講佑と小野龍猛も8点を挙げて得点のペースが落ちない。前半だけで千葉は速攻からの得点が18、相手のターンオーバーか得点が10と、自分たちのバスケを貫き、西宮から27点ものリードを奪った。

 第3クォーター、意地を見せたい西宮はハーバート・ヒルのゴール下や道原紀晃の外角で反撃を見せる。クォーターの中盤には8-0のランを見せて点差を縮めることに成功したが、その後、千葉はパーカー、富樫が連続得点して、西宮の反撃を許さなかった。

 こうなると、先日、今季限りの引退を発表した伊藤俊亮の出番が待ち遠しいばかり。第4クォーター残り6分35秒、大歓声がこだまする中、伊藤はコートに立った。この試合で伊藤が残したスタッツは外れたシュート1本、1リバウンド、ファウル2回だったが、誰よりも早くリング下に入り体を張ってリバウンドを待つ姿勢はいつものままだった。

 試合後、メディアの前に立った千葉の大野篤史ヘッドコーチは、「自分たちのやるべきバスケができたと思う」と、この試合について一定の評価をした。ただし、「何人かは気持ちが入ってないプレーがあった。タフにエナジーを持ってプレーしなければ収穫は得られない」と、試合後のミーティングで話したという。悲願のリーグ優勝に向けて、大野HCはチームに求めるものは常に変わりはないようだ。

 記者対応の最後には、引退する伊藤へのコメントを求められた。

「(自分が)現役の時も一緒にコートに立った仲なのでとてもさみしい。まだやれると思うし、2カ月も慰留に努めたが、彼の固い意志を変えることはできなかった。ベンチでの姿勢や練習態度など、まだまだチームに伝えてほしいことがあったので、もう1年はやってほしいと思っていた」と、メンターとしての伊藤を高く評価していたことを明かしてくれた。

 最後に記者の前に現れたのがその伊藤。「チームメートはあまり変わりないのですが、いろんな人たちに(引退の記者会見後)優しくしてもらっています」と笑いを誘った。「出るからにはチームにプラスになる仕事をしたい。それは今までと変わらない。難しい試合だったが、チームとして戦えたと思う。ディフェンスがキーになることは常にHCから言われているので、それを意識してコートに立ったメンバーとやりきれた」と、引退発表というひとつ区切りがついた中での最初に試合で、伊藤は淡々と自身の役割を全うした。

 激しさを増す東地区の順位争いはホームコートアドバンテージがどのクラブが獲得するかに直結する。伊藤は「そこまでできていたディフェンスが自分たちが出た何分かで緩んでしまっては意味がない。それは明日の試合に影響を及ぼすだけでなく、その先に続く戦いにもいい影響を与えない」と語気を強める。昨季、悔しい想いをした千葉にとって、気の抜ける試合など全くないと言えるだろう。

【試合結果】
千葉ジェッツ 106-76 西宮ストークス(@船橋アリーナ)
千葉|32|32|23|19|=106
西宮|14|23|22|17|=76

文=入江美紀雄

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