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<熊本地震から2年>教訓を伝えたい 沖縄出身、2人の決意 阿蘇再生の願い込め

4/15(日) 18:40配信

沖縄タイムス

 【熊本で山城響】東海大学農学部3年の古堅あさひさん(22)=宜野湾市出身=と今春卒業した仲村可奈子さん(22)=金武町出身=は2年前、キャンパスのあった熊本県南阿蘇村で熊本地震を経験した。被災後、学生らの団体「阿蘇復興への道」の語り部として、防災や地域コミュニティーの重要性を訴えてきた。「地震の教訓を伝えたい」。2人はそれぞれの立場で思いをつなぐ活動を続けている。

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 4月16日未明に発生した本震の恐怖は今でも忘れられない。「つぶれる」。激しい揺れにアパート1階に住んでいた古堅さんはパニックになり、「死」を覚悟した。腰が抜け、思うように身動きが取れずにいたところを先輩に助け出された。

 懐中電灯で暗闇を照らしながらグラウンドへ避難し、毛布で寒さをしのいだ。2日前の前震後に買いそろえた防災グッズが身を助けた。「持つだけで安心感につながった。災害時に必要な備えを身をもって体験した」と強調する。

 語り部として伝えるのは教訓だけではない。現在、熊本市内のキャンパスに通う古堅さんは、大自然が広がる阿蘇で将来、農学部生が研究に没頭できる日が来ることを願う。「阿蘇の素晴らしさを伝えていくことも、私たちの使命だと思う」

 大学卒業後、鹿児島市内で就職した仲村さん。語り部の活動を終えた今も、地震を経験した一人として発信し続けることの重要性を感じている。

 南阿蘇では、学生同士や地域住民との緊密な関係が安否確認に生きた。都市部の生活で痛感するのは「コミュニティーの希薄さ」だという。「隣に誰が住んでいるかを把握しにくい。どうしても防犯の意識が優先されてしまう」

 地震から学んだ教訓が伝わらず、危機感の差に嘆くこともある。「語り部を卒業した自分にできることは、どこにいても発信し続けること。語れる場を増やしたい」と力を込めた。

最終更新:4/15(日) 18:40
沖縄タイムス