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中国「人材ビザ」の超優遇  外人エリート獲得に躍起になるワケ

4/16(月) 7:00配信

J-CASTニュース

  「自分が中国ハイレベル人材ビザ(査証)を取得した初の日本人だと聞いて、非常に興奮しています。これからも懸命に努力し、研究成果を挙げたいと思います」

『人民日報』海外版は2018年3月24日、神奈川県の中森菜実さんの喜びの声を伝えた。

■日本人研究者に半日で査証発給

 報道によると、中森さんは2017年、フランスのラ・ロシェル大学で材料科学の博士号を取得したばかりで、専攻は圧電材料や「強誘電体」の先端的な研究だという。就職先について迷っていた時、中国科学院上海ケイ酸塩(シリケート)研究所のある先生から、同研究所材料科学研究チームのプロジェクトの研究に参加して欲しいという招聘状を受け取った。一流の研究所ながら、比較的自由度が高く、ゆったりした研究環境が備わっており、専門分野を生かすことができ、待遇も手厚いというチャンスを前に、彼女はほとんど躊躇することなく、上海で夢を追う決意を固めた。

 上海の受け入れ機関の支援により、中森さんは順調に中国の外国専門家主管部門が用意した「外国ハイレベル人材確認状」を取得した。2018年1月30日、彼女は全ての申請資料を携えて、駐日中国大使館に赴き、ビザを申請した。午前11時半に申請書類を提出し、当日午後4時にはビザが発給された。

 中国大使館の素早い手続きは、彼女を大いに驚かせ、その日のうちに彼女は中国版ラインであるウィーチャット(微信)のサークルにこの記念すべきビザの写真をアップし、英語で「私はこれを手に入れた!もうすぐ(中国へ)出発!」と書き込んだ。

 中森さんのようなケースは数多くあり「外国ハイレベル人材」と認定された外国人に関する話題は、最近の中国メディアでしばしば報道されている。

不足している最先端分野の科学者を吸引

 2017年末、中国の国家外国専家局、外交部(外務省)、公安部(警察庁)は連名で『外国人材ビザ制度実施弁法』を発表して、さらに外国人材ビザ発給の範囲、期限などを緩和し、2018年1月から、北京、上海などで試行し、3月1日から全国的に実施することを明らかにした。

 中国国家外国専家局の関連政策によると、「外国ハイレベル人材」の基準に合致するのは、「高学歴、技術に精通し、先端技術を把握し、不足している分野」の科学者、科学技術リーディング人材、グローバル企業家、専門的人材とハイテク人材などの中国経済社会の発展に必要な外国人材であれば、全て外国人材ビザを申請することができる。

 外国人材ビザには四つの「最」が付いている。①有効期間はこれまでで最長で10年②滞在期間はこれまでで最長で毎回180日③発給までの時間はこれまで最短で、申請翌日発給④これまでで最も優遇される特典として、「費用ゼロ」手続きで、外国人材とその家族はビザ費用と緊急文書費用の支払いを免除される。

 前述の中森菜実さんも、こうした措置で迅速に中国ビザを手に入れることができたというわけだ。

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最終更新:4/16(月) 7:00
J-CASTニュース