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大逆転&日本人最速V 小平智は「マスターズ戻る」の公約も実現

4/16(月) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【RBCヘリテージ 最終日】

 まさかの大逆転で大きな夢を実現した。

 RBCヘリテージ最終日の小平智(28)は首位に6打差の12位からスタート。7バーディー、2ボギーの66と爆発。通算12アンダーで並んだキム・シウ(韓国)とのプレーオフを制した。日本人の米ツアー優勝は、青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹に続く5人目となった。

 18番(472ヤード・パー4)で行われたプレーオフ。2ホールはともにパーで迎えた3ホール目の17番(174ヤード・パー3)。キムが7Iでピンの左手前5メートルにつける。小平は8Iでピン左7メートルへ乗せ、先に打ったバーディーパットがカップに吸い込まれた瞬間、右手でガッツポーズ。キムのパットが外れると、日本人5人目となる米ツアー優勝が決まった。

「首位とは6打差もあったので、トップ10に入って来週の試合(テキサスOP)に出たいと思っていた。最後のパットは緊張した。思った所へ打とうと集中した。先週(のマスターズ)から調子がよかった。ドライバーでリズムをつくるタイプなので、今週はそれがうまくいった。優勝したので今後はいろいろな試合に出られる。スケジュールを組み立ててやっていきたい」(小平)

■「マスターズの緊張をほぐす試合」

 会場のハーバータウンGLは、ヒルトン・ヘッドにあるリゾートコース。通常のトーナメントコースに比べれば難易度はそれほど高くない。「それに……」と、米ゴルフ事情に詳しいスポーツライターの吉川英三郎氏がこう続ける。

「この大会は、前週のマスターズの緊張をほぐす試合ともいわれている。トップ選手たちはもちろん気を抜いてプレーしているわけではないものの、世界ランク1位のD・ジョンソンも大会中にバハマに観光に出かける話をするなど、ギラギラした目つきの選手は少ない。小平はマスターズからショットが非常に切れていた。世界屈指の難グリーンといわれるマスターズのグリーンを経験した直後ですから、パットに神経をすり減らすこともなかった。2日目にコースレコード(61)に迫る63のビッグスコアを出したのも偶然ではないでしょう。上位争いできる条件が揃っていたとはいえ、チャンスをモノにしたのは立派です」

 今季PGAツアー6試合目の優勝により、2年間の米ツアーシード権を手にした小平は、同時に来年のマスターズのキップも獲得。先週のマスターズ最終日は72。スコアを伸ばせず28位タイでオーガスタを去る時、「来年は60台のスコアを出すために必ず戻ってきます」と宣言した。まさか、その翌週に「公約」を実現するとは誰も予想していなかったが、唯一の例外は美保夫人ではなかったか。

■美保夫人は「あげまん」

 小平は昨年3月、08年賞金女王で現在はテレビなどで活躍する7歳上の古閑美保(35)と入籍。夫人は時にアドバイスを、時に尻を叩きダンナのレベルアップに貢献してきた。

 昨年の小平は国内賞金ランクも自己最高の2位。3月下旬には世界ランク50位以内の資格(当時46位)で初のマスターズ行きも決めた。そして今回は日本人5人目となるPGAツアー優勝と、夢の階段を猛スピードで駆け上がっている。「マスターズは新婚旅行です」と語って笑顔で米国へやってきた美保夫人は、まさに「あげまん」だ。

「今年は国内賞金王を狙う」と言う小平だが、そんなちっぽけな夢を追うことはない。

 今後は生活拠点を米国に移し、ビッグタイトルを目指すべきだ。