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<寄贈>1959年製「スタウト」座間の森川さんがトヨタに

4/16(月) 8:43配信

毎日新聞

 ◇ボンネット型のトラック「神」ナンバーのまま

 現在のトヨタ自動車が1959(昭和34)年に発売したボンネット型のトラック「トヨペットスタウト」を、神奈川県座間市座間の農業、森川保さん(62)が「神奈川トヨタ自動車」(市川英治社長)に寄贈した。整備された車は神奈川トヨタ相武台店(座間市相武台1)で森川さんや家族に披露され、市川社長から森川さんに感謝状が贈られた。

 寄贈したのは森川さんの父寛さん(95年に77歳で死去)が59年に購入した車両で、全長約4.67メートル、幅約1.68メートル、排気量約1450CC。ナンバープレートには、購入当時の神奈川県統一ナンバーだった「神」の文字が刻まれ、時代をうかがわせる。神奈川トヨタ自動車によると、トヨタ博物館(名古屋市)で歴代のトヨタ車を保管・展示しているが、それ以外にスタウトが現存している話は聞いたことがなく、極めて貴重な車両という。

 森川さんによると、農家だった寛さんは、走行後は必ず車体に付着した泥を洗い流し、日々の走行記録をノートに書いた。収穫したキャベツやダイコン、ハクサイなどを横須賀市内の市場へ運搬するのに利用していた。森川さんは「子供の頃、助手席に乗って市場まで行っていたが、冬は暖房がなかったので、火鉢を積んで温めていた」と当時を思い出しながら語った。

 95年7月まで車検を受け、運転できる状態で維持していたが、さらに車検を受けると「相模」ナンバーに変更されてしまうことから、珍しい「神」ナンバーを残そうと、車検を受けずにガレージに保管していた。ただ、その後の維持を考え、寄贈を決めたという。

 同社は神奈川トヨタ整備と共同で整備し、車体外装の色を購入時と同じダークグリーンに塗装。ガソリンが腐食して固着していたエンジンなどの部品を全て磨いて再塗装を施し、1年ほどで走れる状態まで復元した。ただ、「神」ナンバーを残すため正式な車検は受けておらず、展示にとどめるという。

 18歳で免許を取得した森川さんの姉(68)は「20代の頃は相模原市内の会社まで通勤に利用していた。同僚を乗せた時は、座席が高くて見晴らしが良いと喜ばれた」と、生まれ変わったスタウトを懐かしそうに眺めていた。市川社長は「この車はトラックの原型。59年前の車だが、働く車としては今も格好がいい。今後は県内全店舗を巡り、大勢の人たちに見てもらう」と感謝していた。

 20日ごろまで同店に展示され、21日には、現在小田原市内にある3店舗を統合してオープンする新しい小田原店(小田原市中里)でもお披露目する予定。【長真一】

最終更新:4/16(月) 8:43
毎日新聞