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目の前のクラッシュを必死で避けたハミルトン「巻き込まれるかと思った」/F1中国GP

4/16(月) 20:42配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1第3戦中国GPの決勝中に目の前で起こった、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクラッシュに巻き込まれてしまうんじゃないかと感じたようだ。

【動画】F1第3戦中国GP決勝ハイライト

 決勝レースを1ストップ戦略で戦ったハミルトンは、セーフティカー出動中に2度目のタイヤ交換を実施したレッドブル勢にそれほど抵抗を見せることなく前を譲った。

 しかし、ハミルトンの前方を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がバックストレートエンドのヘアピンで接触。これを見たハミルトンはコースのアウト側にマシンを向け、難を逃れた。一方、ハミルトンの後ろを走っていたキミ・ライコネン(フェラーリ)はコースのイン側を通った。その結果、ハミルトンはライコネンにパスされる形となってしまった。

「僕は、彼らにぶつかるかもしれないと思った」

 ハミルトンはクラッシュを避けた瞬間をそう振り返った。

「特に彼らがマシンの向きを変えようとしていた時、ぶつかるんじゃないかと思ったんだ」

「だけどなんとか安全に通り抜けることができた。僕がコーナーのエイペックスに向けてターンインした時に、彼らがぶつかっているのが見えたんだ」

「僕はキミがやったようにタイトに曲がることができなかったので、左(アウト側)に行かなければならなかった」

 フェルスタッペンはスピンから復帰すると、再びハミルトンをオーバーテイクし、4番手でレースを終えた。しかし、フェルスタッペンはベッテルとの接触の件で10秒のタイム加算ペナルティを科せられていたため、結果的にはハミルトンが4位となっている。

 前戦バーレーンGPで接触し、中国に入って”和解”したばかりのハミルトンとフェルスタッペン。39周目には、フェルスタッペンが高速コーナーであるターン7で並びかけるも、接触を避けるためにコース外へ飛び出した場面もあった。この件について、ハミルトンは次のように話した。

「ターン8なら少しは(オーバーテイクの)可能性があるが、ターン7のアウト側のラインは実際汚れているんだ」

「そこは非常に高速で、長いコーナーだ。これまで、あそこでアウト側に並んできたトップドライバーは一人もいないと思う。彼のことは見てもいない。僕は通常通りコーナーを曲がっただけだ」

「リプレイを見たけど、彼がそこで何をしたかったのかは分からない。だけど、それは僕の問題じゃない」

「だけどそうだね、彼のドライビングには感謝している。なぜなら、今回多くのポイントを失うようなことにはならなかったからだ」

 セーフティカーが出動した際、トップを走っていたバルテリ・ボッタスはすでにピット入り口を通過。一方ハミルトンはピットインできるタイミングだったものの、チームは彼をピットに入れないことを決めた。

 しかしハミルトンは、背後のレッドブル勢がピットインし、新品のタイヤを装着していたことには驚いたという。

「当初、僕はセーフティカーを好意的に捉えていた。セブ(ベッテル)のすぐ後ろにつけられるから、チャンスがあるかもしれない。レースの最後までバトルが出来るかもしれないと思った」

「そして僕は、ミラーを見た。レッドブルの2台が新しいタイヤを履いてすぐ後ろにいたんだ。どうしたらそんなことが起こるんだと思った」

 チームがピットインをしないと決断したことについて、ハミルトンは「今は気にしていない。もう済んだことだ」と答えた。

「チームが決定を下したんだ。僕たちはキミの後ろまで下がる可能性があったし、その時点で他の人たちが接触を起こすことは知らなかったわけだから、その時点では正しい決断ではなかったんだ」

Adam Cooper