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パトリック・リードのインテンショナルスライス、腕力でフェースターンを抑える

4/16(月) 16:56配信

夕刊フジ

 【勝者のワザ】マスターズ優勝

 マスターズ最終日のバックナイン。ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラーの猛追を受けたパトリック・リードは、粘りのゴルフで1打のリードを保って最終18番ホールを迎えた。左右にそびえる大木の壁。フェアウエーのベストポジションをとらえるには、その間隙を突き抜くようなスライス系のドライバーショットが求められる。

 リードは、求められる完璧なインテンショナルスライスで左バンカーの右手前に止めた。

 通常、スライスショットは飛距離をロスする。リードの飛距離は290ヤード。キャリーでこの記録を出していた。アマチュアの場合は、カット打ちや、インパクトでフェースが大きく開いてしまって、いわゆる“こすり球”のスライスになるために飛ばないというパターンなのだが、リードの場合は、これとは明らかに異なる技があった。

 アドレスは、打ち出すラインに対してスクエアにセットする。18番では、左林の右サイドぎりぎりにスタンスを向け、そのスタンスどおりにスイングしていた。これならアウトサイドインのカット打ちにはならない。フェース向きも打ち出したいラインに正対させていた。

 それで、どうしてパワフルなスライスショットになるのか。最大のポイントは、インパクトからフォロースルーへの左腕の使い方にある。

 リードは、リスト、腕力が強い。それを強烈なフェースターンによるMAX飛距離に生かすこともある。しかし、スライス系ショットを打つ場合は、逆にフェースターンを抑えるために生かす。

 ダウンスイングからリストをロックし、さらにインパクト、フォロースルーで左ヒジを引くようにして、フェースターンを最小限にしているのだ。

 フルスイングの中で、これらの動きを加えるには、かなりの腕力、リストの強さが必要で、往年のアーノルド・パーマーが、この使い方でショットをコントロールしていたのに通じる技ではある。パワーを“抑える力”として活用させているのだ。

 ただ、パワーに自信のない人にはお勧めしない。故障の原因にもなる。打ち出したいラインに対してスクエアなスタンスをとり、ほんのわずかにフェースを開いて通常のスイングをするのがフェード打ちとしては得策かもしれない。

 ■パトリック・リード(Patrick Reed) 1990年8月5日生まれ、27歳。米テキサス州サンアントニオ出身。ジュニア時代から頭角を現し、オーガスタ大でも活躍。2011年にプロ転向。13年から米ツアーに本格参戦し、同年「ウィンダム選手権」で妻のジャスティンさんがキャディーを務めて初優勝。16年まで4季連続勝利。米ツアー通算6勝。同年リオデジャネイロ五輪は11位。昨季賞金ランキング26位。183センチ、91キロ。

最終更新:4/16(月) 16:56
夕刊フジ