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フレンズのフレンズ大集合 日比谷野音でのコラボ祭に豪華ラインナップ

4/17(火) 9:00配信

エキサイトミュージック

フレンズが『フレンズのフレンズ大集合!~日比谷野音でコラボ祭~』と題したライブを開催。その名の通り、フレンズのメンバーがつながりのあるミュージシャン仲間(フレンズのフレンズ)に呼びかけ、フレンズのオリジナル曲でコラボレートするというライブだ。すでにメンバー各々の他の活動を知らない人もフレンズの曲の良さやキャッチーさ、ライブの楽しさの噂を聞きつけ、ファンが増殖している中、今回は「フレンズが素敵なミュージシャンをファンに紹介したい!」という趣旨でこのライブを実現したことは、フレンズがどんどん前進していることを実感させて頼もしい。楽しいことは全部やらなきゃ気が済まない! そんな声が聞こえてきそうな、いかにもフレンズらしいお祭りなのだ。

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心配された雨も開演頃には傘がいらないほどの霧雨に。それでも各自レインウェアを着込んで、ライブを楽しむ気満々のオーディエンスもまた頼もしい。定刻に場内の照明が暗くなり、オレンジで揃えた衣装でメンバーがゲートから勢いよく登場。東京の夜に滑り出すように「ビビビ」でスタート。さっそく、「恋じゃない?」への「イエーイ!」のレスポンスが起こり、おかもとえみ(Vo)の「こんなもんじゃないよね?」という煽りに客席の声も大きくなり、早くも一体感が生まれた。

1曲終えると、さっそく最初のゲストを紹介。SEKIGUCHI LOUIE(Dr)と長年の友達である山崎正太郎(Dr / Czecho No Republic)、そして先週、フレンズも参加、成功裡に終わった『YON FES』を主宰する04 Limited SazabysからギターのHIROKAZとRYU-TAが参加。「夏のSAYにしてゴメンネ」という、コード・ストロークが気持ちよいナンバーをトリプルギターで届ける。

さらにおかもとの友達である関取花(Vo)が呼び込まれ、1st.EP『ベッドサイドミュージックep』から、「Hello New me!」を高音に伸びのある女子二人の声で牽引。ひろせをセンターに、自由に踊り歌うおかもとと関取花の佇まいは2018年版PUFFYのような自由な可愛さだ。また、曲中で山崎のドラムソロを挟んだりギター3本のユニゾンなど、見所も満載。

続いては先輩であるTGMX(FRONTIER BACKYARD)とNARI(HEAVENLY BOYS / SCAFULL KING)がホーン隊として登場。「塩と砂糖」でコラボ。ホーンが入ることでポップソウルなニュアンスが増し、キレッキレのダンスを披露するTEMPURA KIDZのP→★とYU-KAがショーをさらに盛り上げる。間奏ではおかもとも二人と踊り、そのテクニックに歓声が上がった。

三浦太郎(Gt,Vo)が大先輩であるTGMXとNARIのいわゆるロックな先輩エピソードを話し出そうとして、TGMXに「なんでいきなり髪染めたの? カッコいいよ」と逸らされ、自ら「よりミゲルっぽくなった」と、美声で某CM曲のワンフレーズを歌い、野音じゅうの爆笑を誘った。そんなムードのまま、ムーディなミディアムチューン「喧噪」を生のホーン入りで聴くことのできる至福を味わう。爆笑したり演奏に浸ったり、まさにフレンズならではのコラボが進行していく。

大先輩二人がはけると再び関取花が登場し、「えみちゃんはボーカルもいいけどベースがすごいんだよ」とおかもとを讃え、おかもとも「花ちゃんのアルバムで弾いてるから買ってね」とアピール。三浦のアーバンなフレージングが印象的なイントロから「雨のフライデー」が始まると、雨足が強まり始めるというミラクルが。メジャーからマイナーに転調するサビをデュエットする二人の声に力がこもると、切ないポップチューンというだけでなく女性のブルージーな部分も加味されて、味わい深い響きとなって届く。

続いては、二人ともおかもとの飲み友達だというマナミ(Goose house)とえつこ(DADARY / katyusha)が登場。女性ボーカルが3人フロントに並んでの1曲目は、サポートメンバーの山本健太のピアノが切ない心情の歌詞をピュアに彩る「咲かないで」。まっすぐなおかもと、甘さと弾力を感じるマナミ、ハスキーさもあるえつこと、3人の個性が際立ち、コーラスも曲のイメージを広げて素晴らしい。同じメンバーでもう1曲、R&Bテイストなバラード「DON'T STOP」を披露。曲中、アカペラでハーモニーを歌うなど聴かせどころも多い。しかもこのタームの間に雨が強くなり止むという奇跡も起こった。

しっとりしたタームを経て、この日一番驚きの声が上がったのは菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)の登場。長島の盟友であることをファンに紹介し、セレクトした楽曲は都会的なファンクチューン「tonight」。菅原の少年性の残る声と9mmの歌謡性にも通じる選曲が良い。ハンドマイクでステップを踏む菅原卓郎もレアだが、さらなるレアな場面が待ち受ける。フレンズ・ファンにはおなじみの小芝居が楽しい「元気D.C.T」で、お立ち台には元気のない三浦、そして菅原が! ファンも一緒に“魔法の言葉”「タタンパ! タタンパ! プピプピプピ~」を唱えると、三浦は元気になるが菅原は相変わらず。困ったフレンズは9mmの「Black Market Blues」を1フレーズ演奏するという意表を突く展開を見せ、一部客席が大いに湧く。

おかもとが「じゃあ、呼んじゃおう、かずくーん!」のコールで中村和彦(9mm Parabellum Bullet)が登場。「タタンパ! タタンパ! プピプピプピ~」をベースで表現、菅原が「なんか元気出てきたー!と、「Black Market Blues」を1フレーズ歌うという、おそらくフレンズのライブ以外では見られない光景が展開したのだった。あまりに意外な展開に続いて、CM起用も決定した話題の新曲「NO BITTER LIFE」をライブ初披露。客席は早くも「NO BITTER LIFE」の部分をシンガロングする浸透ぶり。再びTEMPURA KIDZも参加して盛り上げる。

見所しかないペースで展開してきたライブも終盤。再び中村和彦がコールされ、そして新たに芹澤優真(SPECIAL OTHERS)がキーボードの位置につき、「NIGHT TOWN」を演奏。長島と中村のツインベースで低音が強く出て、心地よい。芹澤がファンに向かって「こんなんでいいんですか? いつか東京ドームでやるようなバンドですよ? その伝説の野音を見たって言えますか!?」と、メンバーを上回る煽りを入れたのが功を奏したのか、続く「夜にダンス」はクラップとハンドウェーブが野音を一つにしていった。もちろん芹澤は「これぞスペアザ」な音色やリフをしっかり入れ、演奏でも痕跡を残す。さすがである。

踊り続ける「フレンズのフレンズ大集合」、いよいよ最後の友達は対バン回数が最も多いというCreepy Nutsから、まずDJ松永が登場。彼といえばサンプリングのネタ使いでおなじみの「パーティーしよう!」だ。曲中にR-指定が登場し、ラップ多めなこの曲で「ラップ・レッスン」をスタート。フレンズ・メンバーの名前を盛り込んだフリースタイルが完璧に決まり、会場の盛り上がりは最高潮に。さらに発表していなかったフレンズがもう一人います、と招き入れられたのはトレンディエンジェルの斎藤さん! 「Love,ya!」でラップも歌もかなりのレベルであることがわかり、さらにライブはドライブしていった。

至福かつ狂騒のコラボはそこまででラストはフレンズの始まりとなった「ベッドサイドミュージック」が、巨大なミラーボールの眩い光とともに演奏される。音源で聴くと一人一人の夜の時間に届けられるようなこの曲が、多くのオーディエンスやフレンズのフレンズと共振していることに心が震える。音楽を信じている、その気持ちがジャンルや世代を跳び越えさせる。フレンズがフレンズであることを証明するこの曲がコラボ満載のライブをリアルなものとして締めくくってくれた。

すぐさま起こったアンコールに応え、ひろせ以外はこのライブ限定Tシャツで登場。次なるツアーの告知などに続き、この日のフレンズのフレンズ全員集合で、再び「夜にダンス」を賑々しく届けて、記念すべき一夜は幕を閉じた。
(取材・文/石角友香)