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「アサドは何でもする」=化学兵器におびえる市民―シリア攻撃後も不安消えず

4/16(月) 7:24配信

時事通信

 【カイロ時事】シリアの首都ダマスカス近郊、東グータ地区で化学兵器を使用したとして、米英仏3カ国は14日、アサド政権に対して100発を超えるミサイル攻撃を敢行した。

 その一方で、東グータから命からがら逃れた住民は、退避先でも悪夢に苦しんでいる。「アサドは自分の利益のためなら何でもする」。人々は今回の攻撃では歯止めがかからないと不安を抱え、化学兵器の被害が自分たちに及びかねない恐怖におびえている。

 最後まで反体制派が抵抗を続けた東グータのドゥーマで化学兵器が使われたとされるのは7日。異臭と目の痛みを感じ、反体制活動家エマド・アルディーンさん(24)はその2日後、ドゥーマから北部バーブにたどり着いた。

 口や鼻から白い泡を吹き、目を見開いて息絶えた子供や女性の無残な遺体。インターネット電話での取材に「間近で見た姿を思い出すたびに、涙が出てくる」と声を詰まらせた。14日のミサイル攻撃については「米国はなぜもっと早く反応しなかったのか。攻撃されても、アサドが(化学兵器を)二度と使わない保証はない」と憤る。

 ドゥーマから反体制派拠点の北西部イドリブ県に2日に逃れたビヤン・リハンさん(31)も「今でも空爆の悪夢で夜中に目が覚めてしまう」と東グータでの苦難の日々が重くのしかかる。自宅は完全に破壊され地下トンネル生活を強いられた。ドゥーマを離れる直前には、「たる爆弾」投下でおいが命を落としたという。

 シリアでは7日の東グータでの疑惑以外にも、化学兵器の使用が疑われるケースが多数報告されている。昨年4月にはイドリブ県ハンシャイフンで猛毒神経ガスのサリンが使われ、80人以上が死亡したとされる。リハンさんは「イドリブの人々は逃げてきた私たちを歓迎してくれたが、イドリブも化学兵器で再び攻撃されるのではないか」と懸念する。

 リハンさんは「ドゥーマに残った友人から聞いた話」と前置きしつつ、「(問題の7日の)前日、ドゥーマに来たロシア人が医師を拘束した」「8日にもまたロシア人が来た」「化学兵器の痕跡を消していった」とアサド政権を支えるロシアへの強い疑念を訴えた。裏付けはない。苦しみ続けた人々には不信感だけが募っている。 

最終更新:4/16(月) 8:01
時事通信