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村田“金の右”ミドル級日本人初V1!最強ゴロフキンも射程

4/16(月) 6:01配信

スポニチアネックス

 ◇WBA世界ミドル級タイトルマッチ ○村田諒太 8回2分56秒TKO ブランダムラ●(2018年4月15日 横浜アリーナ)

 村田が圧巻のKO勝利で初防衛戦をクリアした。ボクシングのダブル世界戦が15日、横浜アリーナで行われ、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳)は同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)に8回2分56秒TKO勝ち。日本人選手として初めてミドル級世界王座を防衛した。2度目の防衛戦は今秋に米ラスベガスで予定されており、王者としてボクシングの聖地に乗り込む。

 最後はやはり右で仕留めた。村田は8回、右2発で追い込んでから顔面に右フック。ブランダムラは膝からキャンバスに崩れ落ち、挑戦者コーナーは試合続行を諦めた。

 「ジャブは当たっていたけど、右の距離が少しずれていた」と村田。1、2回は相手の右を警戒し、手数を抑えて前進。ガードの上からでも強引に叩きつけて右の感覚をつかんだ。ただし、足を止めた打ち合いで左フックを浴びる場面もあり、「いい勝ち方をしようと考えないようにしたけど、無意識の中で焦りがあったかも」と初防衛戦の難しさも実感した。「右の修正をできたのが僕の中では及第点。KOという形で期待に応えられたと思う。判定でガッカリさせなかったのはよかった」と相好を崩した。

 五輪金メダリストが涙で世界のベルトを巻いてから約6カ月。テレビやイベント出演、取材に追われる中で、スキル、フィジカル、メンタル全てで進歩を怠らなかった。プレッシャーをかけて右で決めるスタイルはそのまま、ジャブやボディーを効果的に打てるようにバランスを修正。走り込み合宿では「ラウンド中に似ているしんどさ」を求めて坂道ダッシュに取り組み、自己ベストを連発した。

 世界王者になり、高校とジムの先輩・山中慎介氏(元WBC世界バンタム級王者)の偉大さも実感した。日本中が注目する試合の直前でも「ピリピリ感を出さずにジョークを言っている」精神的な強さに舌を巻き、「そういうチャンピオンでいたい」と自分に言い聞かせた。先月で山中氏が引退し「先輩の代わりになれるように、自分が後ろ姿で見せないといけない」と決意。表彰を終えたリング上で、この日で東京を離れるトレーナーを肩車した気遣いはジムリーダーの自覚だった。

 22年前、日本初のミドル級世界王者・竹原慎二が初防衛に失敗した横浜アリーナでベルトを守った。次なるステージは数々の名勝負が演じられたラスベガス・MGMのリング。ボブ・アラム・プロモーターは「年末はビッグマッチをやりたい」と話し、東京ドームで3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)と対戦させる構想も明かした。「対戦したいのはゴロフキン。目標は高く持って、リアルを求めたい。僕はまだリアル王者じゃなくてゴロフキンがリアル王者。目指すなら一番を目指さないと」。最強への道を突き進む覚悟はできている。

 ◆村田 諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日生まれ、奈良県奈良市出身の32歳。南京都高(現京都広学館高)―東洋大。11年世界選手権ミドル級銀、12年ロンドン五輪同級で日本勢48年ぶり金メダルなどアマ138戦119勝(89KO・RSC)19敗。13年8月プロデビュー。17年5月、世界初挑戦でエンダム(フランス)に不可解な判定負けも10月の再戦で7回TKO勝ちしてWBA同級王座獲得。日本人五輪メダリスト初の世界王者となった。身長1メートル83、リーチ1メートル84の右ボクサーファイター。