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米朝会談 「完全な非核化」と「実験停止」表明なら成功

4/16(月) 7:55配信

産経新聞

 □米元朝鮮半島和平担当大使・ジョセフ・デトラニ氏

 【ワシントン=黒瀬悦成】ブッシュ(子)政権下で朝鮮半島和平担当大使などを務め、北朝鮮が「核放棄」を約束した2005年の6カ国協議共同声明の策定に深く関与したジョセフ・デトラニ氏が産経新聞のインタビューに応じた。デトラニ氏は5月にも見込まれる米朝首脳会談について、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に「完全な非核化」と「核実験と弾道ミサイル発射の全面停止」を表明させることができれば、会談は「成功」と見なすことができると強調した。

 デトラニ氏は、トランプ氏が金氏との会談に応じた時点で「金氏に大きな成果を与えたことになる」と指摘。トランプ氏としては会談を成功させるには、05年の共同声明と同様、金氏が「完全かつ検証可能で不可逆的な核兵器と核開発計画の放棄」を表明しなくてはならないと述べた。

 また、核・弾道ミサイル実験を恒久的に停止させなくては核放棄の議論を始めようがないとし、金氏が非核化の前提として実験停止に応じるかどうかも会談の成否を分けると語った。

 仮に金氏から一連の確約を引き出せなかった場合、米国は経済制裁や軍事演習で北朝鮮に「最大限の圧力」をかける「抑止と封じ込め戦略」に回帰せざるを得なくなると指摘。ただ、「金氏による韓国や中国への発言から判断して、包括的な非核化を表明する用意がないとは考えにくい」とし、会談の行方に楽観的な見通しを示した。

 会談の成果を受けた政府間交渉に関しては「始まってみなければ分からない」としつつ、北朝鮮が以前のように非核化に向け一定の取り組みを示すごとに見返りを求めてくる可能性はあるとし、北朝鮮の非核化実現に明確な期限を設けなかった6カ国協議共同声明の反省を踏まえ、「適切な非核化行程表を策定すべきだ」と主張した。

 デトラニ氏は一方、対北朝鮮強硬派とされるボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の就任について、ボルトン氏とは、同氏が国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)だった当時に一緒に仕事をしたことがあり、「北朝鮮との交渉では彼の専門知識や洞察力に助けられた」と振り返りつつ、「彼は非常に明敏で、軍備管理に関しワシントンで最も詳しい。補佐官として素晴らしい仕事をするだろう」と評価した。

 加えて、ボルトン氏が過去に北朝鮮による日本人の拉致問題に取り組んできたことを挙げ、「彼は日本にとって拉致問題がいかに大切かを理解しており、トランプ氏にも拉致問題を働きかけるのは確実だ。日本にとっては、この上ない最良の人物が大統領補佐官になった」と強調した。

 中朝や南北、米朝による一連の首脳会談で、日本国内で「情勢に取り残される」との懸念が出ていることに関しては、「偉大な同盟国である日本を米国が置き去りにすることはない。米国は、日本でそのような疑念が生じないよう(日米連携に)一層取り組んでいくべきだ」と強調した。

最終更新:4/16(月) 7:55
産経新聞