ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

バグ問題でWindows 10春の大型アップデート「1803」配信開始に“待った”か

4/16(月) 14:30配信

ITmedia PC USER

 MicrosoftはWindows 10の大型アップデート周期を年2回(3月ごろと9月ごろ)に固定している。今のところ、一般ユーザーが大型アップデートを受け取るタイミングは4月ごろと10月ごろになっているが、2018年の4月が半分を過ぎても、春の大型アップデートについて同社から正式名称や配信日の発表がない。

画像:Windows 10開発バージョン一覧

 この春に配信されるWindows 10次期大型アップデートは、「Redstone 4(RS4、1803)」の開発コード名で呼ばれ、最近では「Spring Creators Update」の名称がうわさされているが、どうやら配信直前のタイミングで問題が発生したようだ。

 3月末に掲載した記事では、3月27日(米国時間、以下同)にWindows Insider ProgramのFast Ringユーザー向けに配信されたWindows 10 Insider Previewの「Build 17133」が、RS4の完成版に該当するのではないかと報告した。この完成版とは、一昔前のWindows OSで「RTM(Release To Manufacturing)」と呼ばれていた最終的な製品出荷版を指す。

 だが、Build 17133の登場から2週間が経過しても、Microsoftは一般ユーザー向けの配信開始について沈黙したままだ。関係者によれば、もともと4月9日週にRS4の完成に関してアナウンスを行う予定だったようだが、何らかの理由で延期したとみられる。

●完成と思われたRS4に新たなビルド「17134」が出現

 前述のBuild 17133は、3月27日にFast Ring向けの配信が始まった後、3月30日にSlow Ring、4月9日にRelease Previewへの配信が順に解禁されている。Windows Insider ProgramのRelease Previewとは、製品版同様のビルドを一般ユーザー向け配信より前にテストする目的のユーザーが該当する。つまり、MicrosoftはRelease Previewの配信タイミングをもってRS4の完成版とする計画だったようだ。

 しかし、Microsoftの公式ブログによれば、当初4月9日に全Release Previewが対象となっていたものが、一部の配信へと縮小され、さらに翌10日にはBuild 17133を受け取った全ユーザーに対して更新プログラム「KB4100375」が配られ、これを適用することで「Build 17133.73」になることが報告された。

 こうした中、最新のWindows 10ビルド番号を掲載する非公式サイトのBuildFeedによれば、内部ビルド(Canary)として4月10日に「Build 17134」の配信がスタートしている。Build 17134はRS4相当のビルドであり、後続のビルド更新状況は不明ながら、少なくともBuild 17133はRTMにならなかったことが確認できる。

 米Windows Centralのザック・ボーデン氏も指摘しているが、Build 17133のRTMとしての公式リリース直前にバグが見つかり、当初Microsoftは前述の更新プログラムで対応しようと思っていたものの、これだけでは対応が難しいと判断。最終的にRS4の提供時期を遅らせる判断に至ったという。バグの詳細は不明で、出現率こそ低いものの、情報源から内容を特定する話は一切聞こえてこないとしている。

 Build 17134以降の開発(バグ修正)プロセスがどの程度長引くのかは不明だが、RS4はもう少しだけInsider Previewでの格闘が続くことになりそうだ。

●Skip AheadのRS5は順調にアップデートを続ける

 RS4が最終段階で“つまづく”一方、RS4に続いて2018年10月ごろの配信を目指して準備が進んでいるWindows 10大型アップデート「RS5(Redstone 5、Version 1809)」の開発は順調に進んでいるようだ。

 まず3月29日(米国時間)にWindows Insider Programの「Skip Ahead」選択ユーザー向けに配信された「Build 17634」では、「カレンダー」アプリに検索機能が加わった。検索は、Outlook、Hotmail、Windows Live、Office 365アカウントで利用できる。

 また、音声アシスタントの「Cortana」がWindows 10の各種設定について説明するプレビュー版アプリ「Cortana Show Me」は、音声によるアプリの起動をサポートした。例えば「私のバックグラウンド(背景)を変更する方法を教えて」とCortanaに呼び掛けると、ガイド付きのヘルプが立ち上がる。Cortana Show Meは現状で英語とドイツ語に対応し、15の設定ガイドがある。

 4月4日配信の「Build 17639」では、試験機能「Sets」(Edgeブラウザで採用している“タブ”のUIで、各種アプリやファイルの操作も行える機能)の拡張が行われた。

 動作する個々のアプリを示す“タブ”をウィンドウ間でドラッグ&ドロップ、あるいはウィンドウ内の並び順を変更可能になった他、「Alt」+「Tab」を使ったタブ制御、さらに「(ファイル)エクスプローラ」からの操作など、操作可能な項目が増えている。

 4月12日配信の「Build 17643」では、さらにSetsとOffice 365との連携が強化された。Office 365サービス内のデータソースに対して最適なOfficeアプリでタブのUIを用いて作業が可能な「Sets with Office」の仕組みが利用できる。

 Microsoftによれば、Setsは現在「Paint.exe」などタイトルバーをカスタマイズしている一部のアプリを除いて、Win32を含むほぼ全てのデスクトップアプリに対応しているとのこと。RS5では今後しばらくSetsを中心とした改良が進むだろう。

 現状では地味な改良だが、このBuild 17643では「Wi-FiならびにCellular Data利用時の過去30日間の通信容量表示」もサポートされている。特に今後PCにおいて携帯電話ネットワークを用いたデータ通信が増加することを考えれば、こうした機能強化は重要な意味を持ってくるだろう。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

最終更新:4/16(月) 14:30
ITmedia PC USER