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【コラム】大学時代、補欠だった男・小平智が米ツアー劇的初優勝!

4/16(月) 12:41配信

my caddie

 小平智が米ツアーのRBCヘリテイジで初優勝を飾った。6打差の12位タイからの大逆転。日本人5人目のPGAツアーチャンピオンに輝いた。

小平智は27位 男子世界ランキング TOP100

「これまでの優勝で一番頭のなかが真っ白。目指してきた舞台でまさかこんなに早く優勝できるとは思っていませんでした。これから(優勝を知った知人からの)携帯が鳴るのが怖いです」と喜びと戸惑いを相半ばさせた小平。

 もともと海外志向は強かった。アマチュア時代ナショナルチームの一員として海外でのプレーを経験した彼は「自分は海外の方が合っているかも」とひそかに自負していた。苦手意識がない分、初挑戦したメジャー初戦マスターズでも伸び伸びとプレーできた。

 マスターズの舞台を経験した日本人選手の多くはガラスのグリーンと呼ばれる超高速で傾斜のきついグリーンに翻弄されてきた。ところが小平は「え、それしかチェックしないの?」と周囲が気を揉むほど入念とはほど遠いあっさりとした練習で済ませていた。

 だが本番になるとオーガスタを何度も経験したベテランのように落ち着いてグリーンを攻略。

 もとはといえばパッティングは苦手だった。「きれいなスイングじゃなければ誰にも相手にされない」とゴルフの手ほどきをしてくれたレッスンプロの父から“美しいスイング”を徹底的に叩き込まれた。

 ツアー屈指のショットメーカーとしてプロ仲間が一目置く存在は、デビュー当初よく「お前のそのショットがあれば、俺なら何勝も挙げているんだけどな」とツアー仲間からからかわれるほど「パターが下手だった」(小平)。

 だが得意のショットばかりを練習するのではなくコツコツ、パッティングの技術を上げる努力をしたことでトッププロへの階段を上ってきた。

 13年の国内メジャー、日本ゴルフツアー選手権で初優勝。その勢いでかねてから目標だった米ツアーのQスクール(プロテスト)を受験した。結果は失敗。「しばらく日本に専念しよう」と与えられた環境で実力を蓄え、昨季は最後まで賞金王争いを演じた。

 まだ無名だった頃、昨年の賞金王・宮里優作に「よく間違えられるました」という小平。宮里も超一流のショットメーカーだが、こうして米ツアー勝利をつかんだのだから小平は宮里レベル、いやそれ以上のショット力があることを証明したことになる。

 じつは小平、日大ゴルフ部時代はレギュラーになれなかった過去を持つ。ナショナルチームのメンバーに選ばれながら大学では補欠。「監督に嫌われていた」のがその理由だった。

 良いときもあれば悪いときもあるのがゴルフ。現に今年1月のソニー・オープン・イン・ハワイでは直前にエースドライバーが破損し、出場144人中棄権したひとりを除く143位の最下位だった。

 わずか3カ月後、アーノルド・パーマーが初代チャンピオンのヘリテイジで記念すべき50代目の王者になるとは…人生なにがあるかわからない。

 勝者に贈られる赤いタータンチェックのジャケットを着て臨んだ記者会見で外国人記者から着心地を尋ねられ「普段はあまり着るような柄ではないけれど、これからは着るようにします」と答え笑いを誘った小平。

 気遣いのできるナイスガイ。今後の活躍が心から楽しみだ。

最終更新:4/16(月) 12:44
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