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製品軽量化“折り合う” 競馬勝負服メーカー「河野テーラー」

4/16(月) 10:18配信

福島民報

 福島市桜木町の競馬勝負服製造メーカー「河野テーラー」は、同市五老内町の染物店「安彦染工場」の支援を受け、従来製より大幅に軽い独自の製品を開発した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、受注が落ち込み、社長の河野正典さん(46)は新たな顧客を求め競馬場を巡った。待っていたのは、「少しでも軽い勝負服がほしい」という減量に苦しむ騎手の声だった。すでに売り出した製品は好評で、業績を伸ばしている。
 河野テーラーが独自に販売しているのは、ポリエステル主体の「2way」やメッシュの生地に絵柄をプリントした勝負服。異なる色の生地を重ねて縫い合わせている従来のタイプは1枚300グラムほどだが、新たな製法による2wayは220~230グラム、メッシュは150グラムで、大幅な軽量化に成功した。
 1924(大正13)年創業の同社は全国で数少ない勝負服の製造メーカーで、中央競馬の調教師約200人のうち約150人と取引がある。しかし、7年前の震災と原発事故発生直後、東日本地区での競馬が中止となり、風評の影響を受けて、年間800~900枚あった売り上げが半減。河野さんは、それまでつながりがなかった地方競馬に売り込みをかけた。
 各地のホースマンから「福島頑張れ」と激励される一方、意外な声を耳にした。「とにかく軽い勝負服を作ってくれないか…」。競馬のレースはそれぞれ、馬が背負う重さが決められている。騎手は厳しい体重管理が求められるが、中央競馬に比べ地方競馬では、減量に苦しむケースが多いと知った。水を飲むのを我慢し、レース直前までサウナに入るジョッキーもいるという。何とか力になりたい。職人の魂に火が付いた。

福島民報社

最終更新:4/16(月) 11:30
福島民報