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双葉の彼岸花託す 球根3000個超を移植

4/16(月) 13:39配信

福島民報

 東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域にある福島県双葉町細谷行政区の住民有志らは15日、古里で咲いていた彼岸花の球根を川俣町山木屋の農業菅野源勝さん(70)方の畑に移植した。
 彼岸花は2010(平成22)年に同行政区の住民が「花いっぱい運動」として道路沿いなどに植えた。翌年の東日本大震災と原発事故で住民は避難を強いられた。人の声が響かなくても彼岸花は毎年秋に鮮やかな赤い花を付け、一時帰宅者の癒やしとなった。
 福島第一原発に程近い同行政区は震災から7年が経過しても住民が帰れる見通しは立たない。前区長の大橋庸一さん(76)は昨年知り合った菅野さんが山木屋を花で彩ろうと計画しているのを知った。彼岸花も多くの人に見てもらえた方が良いと考え、3000個以上の球根を掘り起こした。
 15日は細谷行政区や山木屋の住民、菅野さんの活動を応援する大学生ら約30人が約2アールの畑に球根を植えた。大橋さんは「古里の花を絶やさずに済んでうれしい」と喜んだ。菅野さんは「双葉の人が大事に育てていた球根を頂いた。しっかり管理し、山木屋に来た人の心を癒やす花畑にしたい」と意欲を語った。

福島民報社

最終更新:4/16(月) 15:50
福島民報

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