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ついに…「派手好きの小娘」と不評の正恩夫人リ・ソルジュ氏に「尊敬する女史」を初使用 四代世襲への布石か?(写真3枚)

4/16(月) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

労働新聞、朝鮮中央通信、朝鮮中央テレビなどの北朝鮮国営メディアが、金正恩氏の妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏を「尊敬する女史」という呼称で紹介、記事中では最上級の敬語を使用した。

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労働新聞など4月15日付けの国営メディアは、前日にあった中国芸術団の公演に関する記事で、「尊敬する李雪主女史におかれては、党・政府の幹部と共に公演を鑑賞された」と伝えた。

2月8日の朝鮮人民軍創建記念日の軍事パレードを伝える記事では、金正恩氏と並んで閲兵する李雪主氏に対し、それまでの「同志」から初めて「女史」という呼称を使用。今回はさらに、「李雪主女史におかれては」と最上級の敬語表現を使った。李雪主氏に対する偶像化作業が本格化しているのは間違いないだろう。北朝鮮メディアでは、金一族以外の誰に対しても敬語を使うことはない。大幹部や金一族の最側近に対してもありえない。

◆四代世襲の準備開始か

韓国当局の情報などによると、李雪主氏は1989年5月生まれの28歳で元歌手。金正恩氏と連れ立って公の場に初めて姿を見せたのは2012年7月だ。メディアに登場した彼女が「指導者夫人」としてあまりに若すぎることや、短めのスカート姿でハンドバッグを携行していたことから、「小娘」「贅沢する派手好き」というイメージが広がり、庶民の間では反発や侮りを口にする人が多かった。

この3月中旬に話を聞いた北部の両江道に住む女性は、「朝鮮では李雪主のことをよく思っていないんです。歌をちゃらちゃら歌っていたのが(金正恩氏の)目に留って、今や『女史様』だなんて笑わせる」と辛辣な言葉を口にした。

韓国の国家情報院は、2017年8月の国会報告で、金正恩氏と李雪主氏の間には3人の子供がおり、長男は2010年生まれだと推測しているとした。これが事実だとすると、長男は現在7~8歳になる。

李雪主氏に対して敬語まで使う偶像化作業は、子供のうちの誰かを「世継ぎ」とする、将来の四代世襲への布石だと考えられる。李雪主氏を公式行事や海外要人接待に参加させて、「金正恩氏を補佐する女史様」というイメージを作ることで、将来の「偉大な聖家族」キャンペーンの準備を始めたというのが、筆者の見立てである。(石丸次郎)

←視察に正恩氏と腕を組んで登場した李雪主氏。短めのスカート姿とともに「軽々しい小娘」という印象を住民に持たれる原因になった。2012年7月労働新聞より引用。