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「シリア情勢が緊迫化」は間違い。中東の視点でアメリカの攻撃を見る

4/16(月) 18:32配信

ホウドウキョク

「アサド政権の化学兵器使用は、人間ではなく怪物の犯罪だ」

トランプ大統領はテレビ演説で、14日朝にシリアへ軍事攻撃を行なったことへの正当性をこう訴えた。

【動画で見る】化学兵器の使用はあった?なかった?

米英仏3カ国は、シリアのアサド政権が反体制派との戦闘で化学兵器を使ったと断定し、首都ダマスカス近郊などの同兵器関連施設3カ所への軍事攻撃に踏み切った。

また、「アサド政権の後ろ盾であるロシアにも責任がある」とトランプ大統領がロシアを非難するなど、米欧とロシアの対立は深まっている。

今回の攻撃をアラブ諸国側がどう見ていて、日本ではあまり伝えられていない「本当のシリア情勢」はどうなっているのか。

『イスラム教の論理』という著書を持つイスラム思想の研究者・飯山陽さんに話を聞いた。

シリア攻撃に賛成も反対も表明せず

まず、飯山さんが強調したのは「アラブ」と言っても、立場は国によってかなり違うということだ。

「シリア情勢で関係している国では、トルコは攻撃を支持していて、イランは反対している。また、アラブの中でもサウジアラビアやカタールは賛成していますし、イラクやレバノンは反対しています」

その難しさを表すように、15日にはアラブ首脳会議が開かれたが、そこでもアラブ全体としての態度は表明していないという。

「『シリア問題は政治的に解決されるべきだ』とか『化学兵器は禁じられているので使っちゃいけない』といった態度は表明していますが、アメリカ主導によるシリア攻撃に対しては賛成とも反対とも表明していないんです」

トランプ大統領は「アサド政権の化学兵器関連施設に対する軍事攻撃をアメリカ軍に命じた」と述べて、正当性を強調しているが、そもそも化学兵器の存在に関してもアサド政権側は一貫して否定している。

「シリアの本国としては、化学兵器を作っていないし、研究もしていないし、使っていないという立場です。それを証明するために査察も受け入れていて、その結果が出る前にアメリカがミサイルを撃ち込んできたことはおかしいと。国連のお墨付きを得ないで攻撃しているので、ロシアなどはアメリカの方が法を犯していると反論しているわけです」

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最終更新:4/16(月) 18:32
ホウドウキョク