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沖縄での麻疹(はしか)の流行 ~なぜ流行は繰り返されるのか?~

4/16(月) 12:06配信

BuzzFeed Japan

今、沖縄での麻疹(はしか)の流行が大きな問題となっています。その流行は、台湾から沖縄へ観光旅行にやってきた、たった1人の外国人から始まりました。

麻疹を発症した旅行者は、自分の感染に気づかず観光地を移動している間に、ホテルや飲食店などで近くにいた人たちも次々と感染させてしまいました。そして、このように感染した人も、また別な人へと麻疹をうつしていくという感染の連鎖が続いています。4月14日までに麻疹と診断された患者数は、すでに52人まで増加しています。

さらに、沖縄へ旅行した10代日本人男性が、帰省先の名古屋市で麻疹と診断されました。この男性は、沖縄に4月上旬まで旅行した後、埼玉県内の学校に数日間通い、発症後に東京・品川から新幹線で名古屋まで移動したそうです。

間もなく始まるゴールデンウィークで、大勢の人が国内外を移動することが考えられるなか、他の地域における感染の広がりも心配されています。

みなさんは、2016年に関西空港を中心として広がった麻疹の流行を覚えていますか。この時には、33人の空港職員が発症するなど、麻疹の流行が社会的にも大きな話題となりました。それ以降も、散発的な麻疹の発生は、繰り返し起こっています。そして今回は、この沖縄での流行が始まってしまったのです。

日本の麻疹は、2015年3月27日から「排除状態」となっています。排除されているはずの麻疹・・・それなのに、どうして流行が繰り返されているのでしょうか?
【寄稿:今村顕史・駒込病院感染症科部長】

【今の麻疹は輸入感染】

麻疹は、ワクチンで予防することができる感染症です。国内の多くの人がワクチンを接種すると、次第に麻疹を発症する人が減少していくことになります。麻疹の「排除状態」とは、海外から持ち込まれてくる以外に、国内発の麻疹が3年以上にわたり発生していないことを条件に認定されます。

しかし、日本が「排除状態」となっても、世界にはまだ麻疹が押さえ込まれていない国々が多く残っています。今回の沖縄での流行も、そのきっかけは海外からの旅行者からの発症でした。今の日本における麻疹は、海外から持ち込まれてくる輸入感染症となっているのです。

例えば、東京都でも、今年に入って既に2例の発症者が報告されていますが、いずれもタイで感染したとみられています。

埼玉県や茨城県、大阪府など他の地域でも散発例は報告されています。

ワクチンの定期接種を推進したことで、麻疹に対する免疫をもっている人は増えました。しかし、まだ免疫をもっていない人も多く残っています。また、ワクチンを接種しても十分な免疫がつかない人、妊婦や免疫不全者などのワクチンを接種できない人もいます。このようなことから、たった1人の麻疹患者から、感染が拡大してしまうということが起こってしまうのです。

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最終更新:4/16(月) 12:30
BuzzFeed Japan

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