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古文書に親しんで 富士ゼロックスが複製、南足柄市に贈呈

4/16(月) 18:15配信

カナロコ by 神奈川新聞

 富士ゼロックス神奈川(横浜市西区)は、南足柄市郷土資料館(同市広町)に展示されている中世の古文書2枚を複製し、市に贈呈した。同社が色再現技術などを生かし、2008年から取り組む社会貢献活動の一環。市は今後、複製品(レプリカ)を同資料館で常設展示する予定で、原本の劣化防止に加え、手で直接触れられるなど、貴重な歴史資料をより間近で鑑賞できるようになる。

 同社が複製した古文書は、「北条氏裁許(さいきょ)朱印状」(縦31センチ、横51センチ)と、「豊臣秀吉掟書」(縦43・4センチ、横60・3センチ)。

 朱印状には、同心と農民の争いに対する北条氏の評定結果が記され、「虎朱印」と呼ばれる北条氏の印鑑が押されている。掟書は後北条氏との小田原合戦で足柄地方を制圧した豊臣秀吉が、民心の安定を図るために下した軍令の内容が記されている。いずれも原本を寄託、寄贈された同資料館が額縁に入れるなどして常設展示してきた。

 富士ゼロックスは「世界の相互信頼と文化の発展への貢献」を企業理念に掲げ、08年から伝統文書を複製・復元し、活用してもらう「文化伝承活動」を展開。これまでに神社仏閣や市町村、大学などに250点以上のレプリカを贈呈しているという。

 富士ゼロックス神奈川は今回、約4カ月かけて複製。同資料館にある原本を一眼レフカメラで撮影してデジタル化し、電子データを加工した上で、手触りや厚さなど原本に近い和紙に出力した。

 4日に市役所で開かれた贈呈式で、富士ゼロックス復興推進室の樋口邦史室長は「複製品を活用し、若い世代が歴史文化に触れられる機会をつくれるよう、支援していきたい」とあいさつ。加藤修平市長は「地域の歴史的背景を学び、地域の将来像を考える人材育成にもつなげたい」と意気込んだ。