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精神科、医師が手厚いほど入院期間短く…医療経済研究機構など発表

4/16(月) 12:06配信

読売新聞(ヨミドクター)

 医師が通常より3倍多く配置された精神科の病棟では、患者が約3か月を超えて入院するリスクが2割下がるとの分析結果を、医療経済研究機構などが発表した。

 医師が多いほど治療効果が高まり、入院期間の短縮につながるとみて、医師を手厚く配置しやすくする体制作りの必要性を訴えている。成果は国際医学誌電子版に掲載された。

 精神科の医師配置に関する国の基準は、入院患者48人に対し1人。一般の病棟の入院患者16人に対し1人より手薄になっている。

 同機構の元主任研究員で東京都医学総合研究所主席研究員の奥村泰之さんらは、精神症状が悪化した患者に集中的な治療をする病棟で、患者16人に1人と一般の病棟並みに医師を手厚く配置すると、診療報酬が高くなる仕組みに着目。レセプト(診療報酬明細書)の情報を集め、2014年10月から1年間に入院した患者の状態を手厚い病棟と基準通りの病棟で比べた。約2万5000人分を調べた。

 その結果、手厚い病棟では入院日数が90日超となる割合が約17%で、基準通りの病棟より約4ポイント低く、リスクは21%下がっていた。また手厚い病棟のほうが、退院から90日以内に再入院する割合も低く、退院後に経過をみるため外来を受診する割合は高かった。

 研究チームは、手厚い病棟のほうが1人の患者に長い時間をかけての問診などきめ細かな診療が可能で、薬の調整などによる治療もよりうまくいき、患者の満足度も高まっている可能性があるとみている。