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苦境の大吾「よく闘った」 試合会場で、地元で、惜しみない声援

4/16(月) 8:35配信

沖縄タイムス

 【横浜】逆境からはい上がれ-。世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座を剥奪された比嘉大吾選手(22)が、16試合連続KO勝利の日本新記録に挑んだ15日のタイトル戦には、比嘉選手を応援しようと多くの観客が駆け付けた。TKO負けを惜しみつつ、果敢に立ち向かった姿に拍手を送った。

【地元浦添でパブリックビューイング】祈るように比嘉大吾選手の試合を見つめる

 会場の横浜アリーナには、比嘉選手のそろいのTシャツを着たファンらが集まった。立ち上がりから一進一退の攻防が続き、比嘉選手がパンチを打ち込むと「よし」と声を出し、逆に打ち込まれると両手を握って祈るように戦局を見守った。

 4回と8回後の公開採点で劣勢が伝えられ、一様に不安そうな表情に。中盤、目の周りが腫れ、顔を赤くしながら比嘉選手が必死に連打で食らいつくと「攻めろ」「勝つよ」とひときわ応援の声量が増した。

 9回途中で試合が止められ、一瞬静まり返った観客席。それでも、リングを後にする比嘉選手に惜しみない拍手を送った。

 比嘉選手のTシャツを着て声援を送った荒井正雄さん(47)は「減量に苦しみ、王座を剥奪されて精神状態も厳しい中、よく頑張った。連続KOは途絶えたが、ここから新たなストーリーを築いてほしい」。東京後援会の池田敏郎さん(57)は「より強くなるために筋肉をつけ、体重超過したが、ファンとしては責められない」と話した。

同級生「ここからだ」浦添市役所でPV

 【浦添】比嘉大吾選手の地元浦添市では15日夜、パブリックビューイング(PV)が市役所で開かれ、市民ら約70人が集まった。計量失敗で王座を失ったが、16試合連続KOの日本新記録が懸かった一戦。祈るように画面を見つめた市民らは、比嘉選手の9回TKO負けに肩を落としつつ、ねぎらいの拍手を送った。

 比嘉選手の母校仲西中野球部の同級生約10人も駆け付けた。宮城竹千代(たけちよ)さん(23)は「減量に失敗し、本人が一番きつい中でリングに上がったと思う。山あり谷ありだけど、ここからが勝負。きっと大吾ならやってくれる」と目を潤ませた。濱川駿さん(22)は「これまで連勝していたので悔しい。またこれから、新記録に挑戦してほしい」と願った。

宮古島でも大声援

 【宮古島】比嘉選手が高校時代を過ごした宮古島市でも、市平良の「島の駅みやこ」に恒例のPVが設置され、約40人が観戦した。苦しい展開に「頑張れー」と声援を送り、ラッシュ時には大吾コールで勝利を期待したが、思いは届かなかった。

 城間恵さん(41)は「減量失敗でメンタル面への影響が大きかった。気持ちを切り替えてゼロからまた頑張ってほしい。ファンは離れない」と話した。

最終更新:4/16(月) 8:55
沖縄タイムス