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修繕控える日本式建築にトタン屋根 景観破壊に地元民不満/台湾

4/17(火) 15:13配信

中央社フォーカス台湾

(台東 17日 中央社)東部・台東県で日本統治時代に建てられた歴史的建築物を覆うようにトタン屋根が設置され、景観を損ねるとの苦情が地元住民から噴出している。建物は2016年の台風で損壊し、修繕工事が待たれている。県は、トタン屋根の設置は一時的な措置だと説明している。

建物は日本統治時代の1937(昭和12)年、タバコや酒の専売事業を行う専売局の局長宿舎として建設された。県は2000年代に入ってから建物の修復と敷地一帯の整備に着手。2007年に建物の修復が完了し、児童故事館に生まれ変わった。だが、2016年に同県を直撃した台風1号により建物の一部が損壊し、同館は閉鎖。今年1月に修繕工事の発注が行われたものの、工事はまだ始まっていないという。

開館当時の館長だった洪宗楷県議は、他県市でも同様の方法で歴史的建築物の保存を図っている場合があると言及した上で、景観を損ねるものだと苦言を呈す。同館については、このような方法をとる必要はないはずだと主張。木造建築は定期的な修繕が必要であり、そのための経費を毎年確保することこそが大事だと語った。洪氏によれば、県はこれまで修理予算を計上してこなかったという。

県政府教育処情報・生涯教育科の武紹華科長はトタン屋根設置の理由について、雨漏りなどによる建物内部の損傷を防ぐためと説明。建物は文化部(文化省)文化資産局による審査が完了次第、修繕が進められる見通しだという。

(盧太城/編集:楊千慧)