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結核撲滅、大だこに乗せ ケニアの空「浜松の心」舞う

4/17(火) 17:37配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松まつりを前に、浜松市中区出身の男性が作った大だこが、ケニアの首都ナイロビの空に舞い上がった。ナイロビで結核検査施設の建設に携わる藤波慎吾さん(41)が、現地で結核の予防を呼び掛ける大だこを揚げた。集まった子どもたちは初めて目にする大だこに大喜び。このほど一時帰国した藤波さんは「浜松の祭りのように人々が結束し、助け合いの心が世界に広がってくれれば」と語った。

 同市内などで建設業を営む藤波さんは2017年10月、世界の貧困問題などに取り組む非政府組織(NGO)「日本リザルツ」(東京都)のスタッフと都内で知り合い、結核検査施設の建設の協力を要請された。11月からナイロビのスラム街・カンゲミ地区で建築を進めている。

 同NGOはこれまでもパレスチナのガザ地区や埼玉県春日部市で結核予防啓発を目的にたこ揚げを行ってきた。今年も「世界結核デー」(3月24日)に合わせてナイロビでたこ揚げが予定されていたが、藤波さんが「どうせなら大きなたこを揚げよう」と提案し、2月中旬から準備に取りかかった。

 現地で見つけた竹林の所有者から5本の竹を譲り受け、なたで切ったりかんなで削ったりして竹ひごを作った。竹ひごを組み合わせたフレームに和紙を貼り、日本とケニア両国の国旗を描き、英語で「結核をなくそう」と記した。約1カ月かけて完成した大だこは、3メートル四方。作業には興味を持った住民も加わった。

 3月下旬、現地の小学校に集まった児童約2100人が、結核についての説明を受けた後、半紙大のたこを各自が作り、グラウンドを走り回った。続いて大だこが登場し、空を舞うと、児童らは歓声を上げたという。藤波さんは「みんながたこ揚げに満足してくれて良かった。結核を撲滅させる運動が盛んになれば」と話した。

静岡新聞社