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<ひったくり>福岡や近郊で急増 昨年12月からバイク使い

4/17(火) 15:00配信

毎日新聞

 福岡市中心部やその近郊で昨年12月から、バイクを使ったひったくり事件が相次いでいる。被害件数は未遂を含めて今月3日現在で51件に上っており、市民に不安が広がっている。手口は主に3パターンに分類されることから、福岡県警は複数の容疑者が同時多発的に事件を起こしているとみて捜査している。【柿崎誠】

 福岡市南区井尻の幹線道路から少し奥に入った住宅街。夜になると人通りは少なく、街灯はあってもすれ違う人の顔は暗くて見えにくい。ここで3日午後8時15分ごろ、帰宅中のパート従業員女性(68)がバイクに乗った何者かに手提げバッグを後方から奪われた。

 この日は午後8時から2時間足らずの間に同市博多区や隣接する大野城市、春日市の半径約5キロ圏内で5件のひったくり事件が発生。南区井尻の現場周辺に住む別の女性は「この辺は治安がいいと思っていたのに怖い。歩く時は後ろを振り向くなど注意したい」と顔をこわ張らせた。

 ひったくり事件は、昨年12月16日~4月3日に▽福岡市で47件▽春日市で2件▽大野城市で1件▽那珂川町で1件--の計51件が発生。いずれも人通りの少ない路地でバイクに乗って被害者の後ろから近づく点は共通するが、容疑者像は(1)バッグなどを奪う2人組(7件)(2)主に女性のバッグを奪う単独犯(34件)(3)男性のズボンの後ろポケットから財布を奪う単独犯(10件)--に分類される。

 (1)による被害は昨年12月に集中したが、今年目立つのは(2)と(3)による被害だ。(1)と(2)による事件は夜間を中心に起きている一方、(3)による事件は早朝や昼間に発生することもある。いずれも数時間で立て続けに発生することが多く、県警は容疑者がバイクで移動しながらターゲットを探しているとみている。バイクの色は「黒」との目撃情報が多いが「白」との情報もあり、捜査関係者は「同一犯が車両を使い分けたり、模倣犯がいる可能性もある」と分析する。

 1件当たりの被害額は数百~数万円がほとんどだが、昨年12月18日には福岡市博多区で男性経営者が2人組から売上金125万円入りのバッグをひったくられる事件も発生。バッグを奪われた際に被害者が転倒して軽傷を負ったケースも出ている。県警は捜査本部を設置して容疑者逮捕に全力を挙げるが、目撃情報が限定的で防犯カメラの画像が不鮮明なことなどから捜査は長期化しており、新たな発生を防ぐためパトカーの巡回を増やすなどして警戒を強めている。

 ◇福岡県内、03年の4637件からは激減

 警察庁によると、全国のひったくりの認知件数は2002年の5万2919件をピークに17年は2894件まで激減。街頭に防犯カメラが増えて検挙率が上がっていることなどが理由とみられる。

 福岡県内では03年の4637件が過去最多で、17年は104件。今年は1~3月に48件発生するハイペースになっている。県警幹部は「都市部で被害が集中して市民の体感治安が悪化している。容疑者検挙に全力を尽くしたい」と力を込める。

 被害防止の注意点として県警は▽夜道で後方を確認する▽携帯電話を使いながらの歩行は避ける▽バッグは車道と反対側に持つ--などを呼びかけている。

最終更新:4/17(火) 15:00
毎日新聞