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【台北・福岡静哉】台湾の蔡英文総統は17日、外交関係があるアフリカ南部スワジランドへの外遊をスタートした。蔡氏が2016年5月に総統就任後、中国の攻勢が強まって台湾はパナマなどと断交を余儀なくされ、外交関係を持つ国は残り20カ国。アフリカでは2カ国のみで、台湾はつなぎ留めに懸命だ。
蔡氏のアフリカ訪問は就任以来、初めて。滞在中、国王ムスワティ3世との会見を予定するほか、台湾とスワジランドの国交樹立50周年記念式典などに出席する。21日に台湾に戻る。
中国は長年にわたりアフリカ諸国で大規模な投資を続けており、スワジランドも例外ではない。日本外務省によると、スワジランドの輸入相手国(16年)で中国は南アフリカ、インドに次ぎ3位。蔡氏は今回の訪問でスワジランドとの関係強化を図る。
台湾はアフリカではブルキナファソとも国交を持つ。昨年1月には中国がブルキナファソに500億米ドル(約5兆3500億円)を供与する代わりに台湾と断交して中国と国交を結ぶよう持ちかけたと米紙が報道。台湾は危機感を強めるが、今回は日程調整がつかず訪問を見送った。
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