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大麦β-グルカン、新たな市場創出に期待高まる -健康志向が追い風に-

4/17(火) 12:10配信

健康産業新聞

エサを失った腸内細菌、腸粘膜の“ムチン”まで浸食

食生活の欧米化を背景に、日本人の炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取量が減少している。国民健康・栄養調査によれば、昭和28年度の423.9gから、平成27年度では257.8gと大幅な減少が続いている。

健康産業新聞(UBMジャパン)

また、近年話題の糖質オフブームでさらなる減少も予測されている。穀物から食物繊維を多く摂ってきた日本人にとって、穀物などに含まれる未利用炭水化物(腸内細菌のエサ)の減少は、腸内細菌の種類および数(多様性と言う)の減少も同時に引き起こしている。

食物繊維研究の第一人者、大妻女子大学の青江誠一郎教授によれば、「日本人の腸内環境は絶対的なエサ不足の状態」と警鐘を鳴らす。エサを失った腸内細菌は、腸の粘膜に存在する多糖類(ムチン)までをエサとして消化することが近年の研究で明らかになっている。

抗菌や異物除去の役割を果たすムチンの減少は腸のバリア機能低下をまねくとともに、様々な疾患を引き起こすリスクファクターとなっている。このことからも腸内環境を良好に保つことが重要であり、そのためには大腸の奥に棲む腸内細菌にまで食物繊維を届けることが必要だという。

小麦ブラン(不溶性食物繊維)の同時摂取機能さらにアップ

こうした中で、現在注目されているのが「大腸の奥まで大麦β-グルカンをいかに届けるか」という視点の研究。青江氏によれば、大麦の摂取により「腸の菌が復活、種類も増加して全身に良い影響をもたらす」という。大麦β-グルカンなどの食物繊維は、腸に届き腸内細菌のエサになるためだ。

さらに最近の研究で、“食材の組み合わせで大麦の機能性がさらにアップする”ことがわかってきたという。こうした大麦の機能性の解明は、新たな製品開発など市場創出につながるものと期待される。食べ合わせによる相乗効果に着目したメニュー開発など、企業での取り組みが今後、加速しそうだ。

最終更新:4/17(火) 12:10
健康産業新聞