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下着の上下そろえる手間を省くための「自分を許す勇気」

4/17(火) 12:31配信

大手小町(OTEKOMACHI)

岡田育「40歳までにコレをやめる」

 「公共の場で化粧をするのは、アリか、ナシか?」という問いは、よく論争の種になる。2016年、日本の鉄道会社が、電車内での化粧は「みっともない」マナー違反だと女性を諌める広告を掲出して話題になった。2017年には米国のコスメブランドが、好きなときに好きな場所で化粧するのは「恥じることではない」と街中に鏡を設置して女性を励ますキャンペーンを展開した。

 私の個人的意見は、どちらともつかない中立。電車内で隣の乗客にまで強い匂いやパウダーが飛び散るような大掛かりなメイクアップは、さすがに迷惑行為ととがめられて仕方ないと思う。でも、汗を拭ってテカリを抑えるとか、はげた口紅を塗り直すとか、前髪を整えるくらいの「お直し」は、人前でやっても何の問題もないはずだ。曇った眼鏡のレンズを拭くのと同じ、身だしなみの範疇だと思う。まぁ、化粧をするご婦人の間でも賛否両論、意見は割れるし、ましてや化粧の経験がない殿方には程度問題を理解してもらうのは大変難しく、きっと永久に議論の決着がつかない。

 いつも早起きして完璧に身支度と化粧を済ませ、夫にさえ素顔を見せたことがないという大女優などが、テレビで苦言を呈する。一方で、衆人環視のなか手鏡を出して堂々とリップを塗り直すエリザベス女王の姿も、しょっちゅう引き合いに出される。どちらの女性もそれぞれに美学があってエレガント、かつ、それぞれにビミョーである。朝から晩まで化けの皮を剥がしたくない人は自由にそうすればいいけど、鏡を見るためだけにいちいちトイレに立つってのも、非効率じゃない……?

 大女優にとってフルメイクが心の支えとなるように、どんなに忙しくとも絶対に手抜きしたくないこと、譲れないものが、私はまったく別のところにある。たぶん、英国女王もそう。それぞれの違いを、すべての女性が、無理矢理に、一つに揃える必要は、本当にあるのだろうか。

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