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「福岡の109」天神コア、ついに閉店へ  ”聖地”失う元ギャル記者の嘆きと感謝

4/17(火) 10:20配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 20年ほど前、一世を風靡(ふうび)した厚底サンダルに厚底ブーツ。あれで坂道を上り下りしたことがある人はいらっしゃいますか? あれ、上りはいいけど、下りがめっちゃ怖いんですよね。中学生の頃、山の中腹にある墓園まで厚底サンダルを履いてお墓参りに行ったけど、ろくに歩けず、親戚に笑われたことを今でも思い出します。

 でもあの頃はギャル全盛期。学校帰りに友達とこぞって足を運んだのは、「福岡の109」とも言われた天神のファッションビル「天神コア」のギャルショップ。特に人気だったのは、天神地下街から入ってすぐの場所にあった「LOVE BOAT」でした。

 限られたお小遣いでは、洋服はなかなか買えず、店のロゴが入った折りたたみミラーを皆でそろって購入したものです。併せて記憶に焼き付いているのは、商品の包装袋として購入時にもらった樹脂製のショップバックでした。当時、これを体操服入れにして机の横に掛けるのが「イケてる中学生」のステータス。多少すり切れようが色あせようが、それは大事に大事に使っていました。

 天神コアは、まさに「ギャルの聖地」でした。その後も館内には「ココルル」や「セシルマクビー」といった人気店がずらりと軒を連ね、アウトドア派でギャルとは正反対の「森ガール」が周りで流行しても、そのスタンスはぶれませんでした。

 季節を問わず館内にハイビスカスの花が飾られ、若い店員さんの呼び込みの声が響いて年中にぎやかだった天神コアですが、2020年3月末で閉店することになりました。コアでアムラー御用達のチェックのミニスカートや厚底靴を購入し、隣接の天神ビブレでプリクラを撮るのがお決まりの買い物コースだった、私のギャル時代。05年に閉店したマツヤレディス(現在のミーナ天神)に続き、天神コアまでなくなったら、現代のギャル達はどこで買い物をしたらいいのでしょうか。

 渡辺通りを挟んで真向かいにある福岡パルコは、流行をつかんだ個性的な催事やテナントを追い風に、10年の開業以来、売上高、入館者数ともに好調です。しかし、ギャルショップはここ数年、ギャル雑誌の廃刊が相次ぐなどギャル文化の衰退ぶりが目につき、厳しい時代が続いています。

 コアやビブレ、福岡ビルなどの一体開発で生まれる商業施設は「ギャル魂」を受け継ぐ施設になるのか、それとも…。「元ギャル」の一人としては、また一つの時代が終わるような気がして、寂しい思いが募ります。

西日本新聞社