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「附属志向」は今後も続くか?[中学入試]

4/17(火) 17:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

ここ数年、中学入試の傾向として、大学の附属校や系列校に志望者が集まる「附属志向」が続いています。今回は「附属志向」の背景と今後の見通しについてお話しします。

特に女子に顕著な「附属」「共学」志向

最近、私が昔教えていた塾の「同窓会」がありました。かつての中学受験生たちは、今は40歳代になっており、わが子の中学受験に直面しています。
その中の一人の、「大学入試がどう変わるかわからないから、進学校は不安。今附属校に入れればそのほうがいいですよ」という女性の話が印象的でした。

「大学入試改革の方向性が不透明」ゆえの「附属志向」、とは以前から指摘されてきたことですが、あらためて当事者の声を聞くと「やはりそうか」という思いがありました。

また、2016年度からの私立大学の定員厳格化により、早慶やMARCH等の倍率が上がったことも、「附属志向」に拍車をかけています。
一方、慶應義塾幼稚舎、青山学院初等部など併設小学校のある学校は内部進学生も増加傾向にあります。また、これまでは女子校の進学校を選んでいた成績層の女子が、共学の附属校を選ぶケースも増えており、「附属」「共学」志向は特に女子に顕著といえます。

「男女別学」「進学校」ゆえの良さを--学校側の取り組み

東京都の年少人口は東京都区部で2020年~25年までに1割、2025年~30年までにさらに1割減少する見通しです。
2008年のリーマンショック以降、中学受験者数はピーク時の2割がた減少しましたが、その結果、難易度中位以下の学校の志望者が5~6割減少しました。今後小6生人口そのものが減ると、定員を満たせない学校がさらに増えると考えられます。できれば2020年までに、はっきりした特色を打ち出し、実績を上げて定評を得ておきたい、いわば学校の「ブランド」を確立したいという思いのもと、多くの学校現場では模索が続いています。

附属・共学志向が続く中、男女別学や進学校ゆえの良さを打ち出そうとする学校もたくさんあります。
たとえば、共立女子中学では2016年度から「算数+合科型論述テスト」を、品川女子学院では2018年度から算数1科入試を開始します。
近年、理系学部はもちろん、経済学や経営学など、様々な分野で数学が重視されるようになってきました。両校の算数入試は、「女子校は理数教育に弱いのでは」という一般的なイメージを覆し、「時代を見据えて数学、理数教育にも力を入れる」という方針の現れともいえるでしょう。

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