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男女10:1で性暴力事件が「不起訴相当」。検察審査会というブラックボックス

4/17(火) 12:24配信

BuzzFeed Japan

11人の検察審査員の平均年齢は45.2歳。男性が10人で、女性はたった1人ーー。このような構成で、あるレイプ事件が審査された。議決の結果は「不起訴相当」。2018年1月、関東地方のある検察審査会でのことだ。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

性犯罪の被害者と加害者が考えていることはこんなにも違っていた

「こんなにも不平等な場だとは」

派遣社員のAさんは2016年3月、自宅で知人男性から暴言を吐かれ、望まない性行為を強要されたという。警察に被害届を提出し、強姦罪(当時)で告訴したが、不起訴処分になった。担当した検事は「強姦罪の構成要件である暴行脅迫の事実が認められない」と説明したという。

3カ月後、Aさんは検察審査会に不服を申し立て、その半年後に議決されたのが、冒頭の「不起訴相当」だった。不起訴相当と議決するには11人中6人以上の多数が必要と決まっているが、男性10人、女性1人の検察審査員が、どのような審査をしたのかは明らかにされていない。

しかも、この10:1の男女比は、Aさんが検察審査会に情報開示を求めたことで初めて明らかにされたものだ。

Aさんは、BuzzFeed Newsの取材にこう話す。

「不起訴相当になることはある程度は予測していましたが、それを決めたのが、こんなにも不平等で公平さに欠ける場だったとは。加害者が処罰されず、その審査も不透明であれば、被害者は納得できないまま泣き寝入りするしかありません」

Aさんがそう感じるのは、ジャーナリストの伊藤詩織さんにも同じようなことが起きていたからだ。伊藤さんは、レイプ被害を告白した著書『Black Box』で、こう書いている。

<密室での出来事は『ブラックボックスだ』と担当検事に言われたが、日本の捜査や司法のシステムの中に、新たなブラックボックスを見つけることになった>

そもそも、自らが犯罪の当事者にならなければ、検察審査会という組織について知る機会はほとんどない。なぜ検察審査会がブラックボックスと言われるのか、Aさんと伊藤さんの例から考えてみたい。

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最終更新:4/17(火) 12:36
BuzzFeed Japan