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「ウインクするのはオッサンばかり…」公開されたイラク日報はユーモアが溢れていた

4/17(火) 17:30配信

FNN PRIME

存在しないとしていた陸上自衛隊のイラク派遣の日報が見つかった問題。

防衛省は16日、これまでに確認された435日分の日報を公表した。

【画像】実際の日報はこちらから

公表された日報は、2004年から2006年までイラクに派遣された陸上自衛隊の日報で、435日分、およそ1万5000ページにのぼる。

2006年1月の日報には、宿営地があったサマワの治安情勢として、イラクの民兵による「戦闘が拡大」したとの記述もあり、2005年6月に陸上自衛隊の車列近くで爆発が起きたこと、2005年7月に宿営地近くにロケット弾が飛んで来たことなども記され、何度も危険に晒されていたことが明らかになった。

日報に書かれた“日常”がSNS上で話題

一方、SNSなどのインターネット上では、日報から見えてくる自衛隊員の“日常”が話題となっている。


2006年7月5日の日報では、アメリカの独立記念日のアメリカ人とイギリス人の反応について書いている。


(略)…この米国独立記念日、アメリカがイギリスから独立したわけであるが、同じコアリションの仲間としてお祝いするにも何かと気を使うだろうと感じていた。

しかしながら日本人的な心配をよそに、米軍人は「能天気」に独立記念日を祝っており、英軍人が冷ややかに眺めているのが印象的であった。…(略)


多国籍の人々の中で生活していた自衛隊員の、日本人らしい気の使い方が見えてくる。

イラクのトンボはなぜかでかい

(略)…1月にこちらに来た時から蚊はたくさんいたのだが、その頃の蚊には全く刺されなかった。ところが、最近の蚊は成長したのか、刺されるとかなり痛痒い。また、蝿が多くなってきたのには閉口している。

イラクのトンボはなぜかでかい。最初にお目にかかったのは、外で煙草を吸っていた時で、急に目の前に現れたものだから、トンボとは思わず、びっくりして煙草を落としそうになった。

イラクには蟻もちゃんといる。誰が捨てたのかわからない飴玉に群がって、せっせと動き回っている。巣穴とおぼしきところから、目標地点まで一列隊列で前進している姿は日本の蟻と一緒である。

イラクには鳥もいる。昼間、日本の雀にそっくりな小鳥が、可愛い声でさえずりながら飛んでいる。夜になると少し大型の鳥が変な声で鳴きながら、その辺を行ったり来たりしている。鳥目ではないようだ。

イラクの月は、不思議である。日本でも月が欠けたり満ちたりするのは当たり前だが、イラクの三日月は、真下に弧を描いて輝く上弦の月である。日本の上弦の月は、右半分が輝くのだが。

少し余裕がある時は、イラクの自然に注意を向けてみる。今のところ、まだ日本で経験のしたことがないような暑さは体験していないし、ひどい砂嵐にも遭遇してはいない。これからどんな未知との遭遇が待っているのだろうか。などと考えている時、警報が鳴り現実に引き戻された。ロケット弾1発、攻撃9回、20発目。警報が解除され、報告を終えて宿舎にもどり、そろそろ寝ようと思っていたら、ドンという音がして、キーンという飛翔音らしきものが聞こえた。…(略)



なんと詩的な文章だろうか。

そしてなんと危険な状況だろうか。

2006年4月5日の日報では、静と動が混同するイラクでの生活が見えた。

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最終更新:4/17(火) 17:30
FNN PRIME