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「ネット市民塾」で博士号 立山の会社員・柵さん

4/17(火) 0:12配信

北日本新聞

■実践18年、開設・運営を論文に

 立山町野村の会社員、柵富雄さん(66)が3月、神戸学院大で博士号を取得した。18年にわたる富山インターネット市民塾の実践を研究論文にまとめ、論文審査に合格した。市民が講師を務めることができるのが市民塾の特色で「市民講師としてのデビューや地域活動をどう活性化させるか、今後の研究や実践が広がればうれしい」と話している。

 柵さんはインテックに在職中の1994年、インターネット市民塾の構想を発表し、研究に取り組んだ。県民生涯学習カレッジや富山大などに呼び掛け、99年に富山インターネット市民塾をスタートさせた。約20の講座があり、幅広い世代がインターネットなどを通して学習している。各地の教育関係者らが注目し、同様の活動を始めている。

 論文はインテックを2014年に定年退職してから本格的に書き始め、昨年12月に完成した。A4判230ページの内容で、富山インターネット市民塾の開始時から、市民塾推進協議会の事務局長を務めた16年までの取り組みを基に、実践の効果や市民講師のデビューを支援する仕組みに求められる要件を記した。この間、富山大大学院の修士課程で学び、その後は独学で研究論文に取り組んだ。

 論文を執筆したのは、インターネット市民塾の目指していることが社会的にどんな意義があるのか、発案者として説明する責任があると考えたからだという。

 柵さんは「合格の知らせを受けたときはほっとした。論文が評価されたことは、一緒に市民塾を育ててきた富山の産学官の多くの方への恩返しにもなる」と感謝している。

北日本新聞社

最終更新:4/17(火) 10:16
北日本新聞