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「一生一度の大事件」足利尊氏の肖像画写し発見 佐賀出身の寺﨑さん

4/17(火) 15:42配信

佐賀新聞

 昨年10月、古美術店「古美術白水」=東京都港区=店主寺﨑正さん(72)=佐賀市出身=が所蔵する掛け軸が、室町幕府の初代将軍足利尊氏(1305~58年)を描いた肖像画の写しとして栃木県立博物館で公開された。専門家の調査ではこれまで教科書などに掲載されていた肖像画は、尊氏とは別人と見られている。

 2016年、寺﨑さんは骨とうの交換会で「天神賛」と文書が付された掛け軸と出合った。線香の煙などで黒ずんでいたため表具師にクリーニングを依頼し、翌年戻ってきたものを偶然来店した栃木県立博物館の本田諭学芸員(49)らに見せた。本田さんは、汚れが落ちて像の頭上に浮かび上がった文章の中に尊氏の東北での送り名「長壽寺(ちょうじゅじ)殿」を見つけて「尊氏だ」と驚いたという。

 尊氏を描いた絵画が見つかったのは、広島県尾道市の浄土寺に続き2例目。寺﨑さんが所持する肖像画の人相は垂れ目で鼻が大きく、これまで確認されている尊氏の彫像とも特徴が同じだった。本田学芸員は「寺﨑さんの手に渡っていなかったら、発見されず世に出ることがなかったかもしれない。我々にとっても作品にとっても幸運だった」と話し、歴史的な瞬間に立ち会った寺﨑さんは「きっと一生一度の大事件。多くの人に見てもらいたい」と喜びをかみしめている。

 寺﨑さんは大学進学を機に上京、古美術の魅力に取りつかれ修行を重ねて1980年に同店を開業。菅原道真(845~903年)と煎茶道の祖・高遊外売茶翁(1675~1763年)が専門。 

最終更新:4/17(火) 17:45
佐賀新聞