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平日2時間だけ営業「ハードル高い」ラーメン店が願うこと…「最高の一杯」が伝える「生きやすい社会」

4/22(日) 7:00配信

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 大阪・堺でファンの多いラーメンチェーン「天日塩ラーメンべらしお」。その店舗の中でも「ハードルの高い店」として名高い店舗が大阪市住吉区にあります。ハードルが高い、その理由とは。(朝日新聞記者・金澤ひかり)

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食べられるのは平日2時間だけ

 その店は、南海高野線住吉東駅から歩いて2分ほどのところにある「べらしお福祉 住吉東店」。住吉総合福祉センター内に併設されている、障害就労支援B型(就労が難しい人と雇用関係を結ばずに働く場を提供する)の事業所です。周りには団地や保育施設、診療所などがあります。

 「ハードルが高い」理由は、平日のお昼時、午前11時半から2時間しか開店していないことにあります。

 3月下旬の午後1時ごろ、店をたずねました。店内には「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と、普通のお店と変わらない、活気あふれる声が響きます。

 お昼休み中とおぼしき作業服姿の男性や、会社の制服を着た女性、高齢のご夫婦などが店内で丹精込めた一杯を楽しんでいました。

 店舗を紹介するグルメサイトでは平均3.5の高評価。「美味しい」「優しくも美味しい一杯」「応援したい」などの言葉が並びます。

 そんな評価に顔をほころばせ、「ただの美味しいラーメン屋として認識してもらえているのがうれしい」と話す人がいます。

 施設内でフランチャイズ店を開店させようと提案した、原田徹さんです。

ルーティーンがはっきりしていれば障害者も

 原田さんは2008年、ハンバーガーチェーンのマクドナルドが、障害者雇用に力を入れていることを知ります。「ルーティーンがはっきりしている仕事ならば障害者も働きやすい」と、障害就労支援の事業所でフランチャイズと協力関係を結べないかと考えたそうです。

 障害者の一般就労先としてフランチャイズを視野に入れることはありますが、一般就労が難しい人が働く就労支援の事業所そのものがフランチャイズ店というのは珍しいケースだといいます。

 原田さんは、味や工程がはっきりしているフランチャイズのノウハウで、はじめから美味しい商品が提供できることも重要だと話します。

 「職員は提供商品の質に悩むことなく、障害者支援に集中できる」といいます。

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最終更新:4/22(日) 7:00
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