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「陸上・ボストンマラソン」(16日、ボストン)
最強の市民ランナーが世界に衝撃-。川内優輝(31)=埼玉県庁=が2時間15分58秒で、第122回の伝統レースの男子を初制覇した。大会2連覇を狙った17年の世界選手権覇者ジョフリー・キルイ(ケニア)を逆転。1987年の瀬古利彦以来、日本勢31年ぶり8人目、9度目の快挙。2006年にスタートした世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」で日本勢初勝利となった。優勝賞金は15万ドル(約1605万円)。女子はデジレー・リンデン(米国)が2時間39分54秒で初優勝した。
【写真】川内の快挙に米メディア驚き「ユウキ・カワウチが世界に衝撃を与えた」
テレビ実況も、沿道の米国人も、みんなが口々に叫んだ。「アメイジング!」「クレイジー!」「インクレディブル!」。残り2キロ。35キロ地点で1分30秒離されていた川内が、連覇を狙った世界王者キルイを風のように抜き去った。そこからさらに加速。水をはね上げ、歯を食いしばってゴールテープを切る。目を見開き、腕を突き上げ、咆哮(ほうこう)した。
積み上げてきた圧倒的な経験値が、公務員ランナーをついに世界一へと導いた。風雨が強くスタート時の気温3・3度と厳しい条件下、寒波と悪天候でタフさが問われた消耗戦。それでも「私にとっては最高のコンディション」と笑った。アフリカ勢がスピードを生かしにくい条件を味方に、豊富な経験でレースを組み立てた。「スローペースを避けて集団を絞るため」とスタートの下りで飛び出し、20キロ手前でも先頭に出て揺さぶり、徹底的に世界の強豪のスタミナを消耗させた。
80回を超えるフルマラソン経験。3月には2時間20分切り78回が、ギネス記録にも認定されている。元日の海外マラソンではマイナス17度の中、タイツ姿で激走。完走者はただ1人の過酷なレースも経験。かつて練習で山の中を走った際に遭難しかけたこともある。
「水も食料もなくなって、崖に落ちそうになったり、熊に襲われる恐怖もあった。でもそこで悟ったんです。こうやって、まともに整備された道を走れるのは、何て幸せなんだと…」
19世紀から続く伝統のレースで歴代勝者に名を連ねた。銀のトロフィーを手に君が代を聞き、「瀬古さんが最後に優勝した年に僕が生まれたので運命を感じる。表彰式で国旗が揚がったのを見て感動した」と涙をこらえた。マラソンを走り始めて10年目。培ってきたその走りは、タフな環境で世界一の輝きを放った。
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