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“〇〇風味かまぼこ”伸びる市場規模が過去5年で最高へ そのワケは?

4/18(水) 18:18配信

みなと新聞

 マーケット調査会社の富士経済(東京都中央区)によると、2018年の風味かまぼこの市場規模は370億5000万円と予測し、過去5年で最高となる見通しだ。これまで風味かまぼこと言えばカニを模した「かにカマ」が主流だったが、近年はウナギ、ホタテ、エビフライなどもかまぼこで再現。風味かまぼこ市場を牽引する。

 富士経済によると、風味かまぼこ(主にカニ風味)は10年に需要が頭打ちとなり、参入企業の増加による価格競争の激化も重なって、11年から4年続けて市場が縮小。15年に大手メーカーのスギヨ(石川県七尾市)、一正蒲鉾、日本水産などが主力商品の営業を強化し、高付加価値商品の拡販にも成功したため5年ぶりに市場は拡大した。ただ、16年以降、増加率は前年比1%未満にとどまる。

「カニ以外」の市場3%伸びる

 17年のカニ以外の風味かまぼこ市場は18億円と前年比2・9%増。カニ風味かまぼこの0・4%増と比べて高い伸び率をみせる。その勢いは続く見通しで、18年の市場予測は18億5000万円とさらに2・8%増えるとみている。

 魚肉ねり製品メーカーのカネテツデリカフーズ(神戸市)は15年にホタテ風味かまぼこ「ほぼホタテ」を発売し、販売実績が拡大。一正蒲鉾(新潟市)は17年2月にサラダチキンならぬ「サラダフィッシュ」を商品化し、順調に売り上げを伸ばす。

 魚肉すり身は味や風味が薄く、食感を自在に変化できることが特徴だ。成形も簡単なため、味付け次第でどんな食材にも”化ける“可能性がある。メーカーの開発担当者は「水さらしの具合や何を混ぜるかで食感を自在に変化できる。食感の複雑な貝類も再現できる」と話す。

アレルゲン回避の利点も

 すり身を使えば、アレルギーを持つ人でもアレルゲン食材を楽しめるといった利点もある。日本水産は今年の春夏向け商品として、卵不使用の「ふんわりロール たまご焼き風」を発売。グルテンフリー・小麦アレルギー対応商品としては、やまた水産食品(鹿児島県阿久根市)の「お魚パスタ」、足平(静岡県焼津市)の「和風しゅうまい」などがある。

 大手メーカーは「価格が高騰したり、資源状況が悪化したりした食材は、すり身で作れば環境的にも消費者的にも良い」と説明。アレルギーの問題もすり身で回避できるとする。

[みなと新聞2018年4月18日付の記事を再構成]

最終更新:4/18(水) 18:21
みなと新聞