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“炭酸水戦争”元年 参入増え市場拡大 新たなストレス発散手段に

4/20(金) 12:17配信

食品新聞

アサヒ飲料「ウィルキンソン」が牽引

炭酸水市場は、約半分のシェアを握る「ウィルキンソン」(アサヒ飲料)が牽引役となり近年拡大傾向にある。今年、コカ・コーラシステムとサントリー食品インターナショナルの大手2社がマーケティング攻勢を仕掛けたことで、その傾向に拍車を掛けそうだ。

富士経済によると、炭酸水(無糖炭酸飲料)市場は09年を起点に金額ベースで毎年2ケタ成長し、17年は前年比18.6%増の427億円(見込み)。成長要因は、高まる健康志向を背景に、アルコールと割らずにそのまま飲む“直接飲用”の定着化にあり、一人当たりの飲用頻度と飲用層の両方で広がりを見せている。飲用頻度については、ガムやアルコールなどに代わるストレス発散手段としても広がりを見せている。

取材に応じたアサヒ飲料の水上典彦マーケティング本部マーケティング一部炭酸グループグループリーダーは間口(飲用層)に拡大余地があると指摘。「間口の伸長率は高いが、まだまだボリュームは小さい。炭酸水市場が今後さらに成長するためには、若い人にも飲んでもらわないといけない。その意味で言うと今年は競合ブランドが参入し、ユーザーを増やすにはものすごくいいタイミング。今年は炭酸水戦争としてターニングポイントの1年になると思う」と語った。

直近の市場動向については「基本的には無糖化や健康をキーワードとし、水、お茶、有糖(炭酸飲料)の順に炭酸水へと流入しているが、競合ブランドが入ってきたことで、有糖ユーザーの流入が一段と助長された印象を受けている」という。

同社は飲用層の拡大を図るべく、4月10日に「ウィルキンソン」ブランドから20代男性をターゲットとした「タンサン ドライ」を新発売するなどして11年連続の販売増を目指す。

攻めるコカ、サントリー

コカ・コーラシステムは「カナダドライ」ブランドから「ザ・タンサン・ストロング」とフレーバー付きの「ザ・タンサン・レモン」の強炭酸水2品を3月26日に新発売し、30~40代の男女をメーンターゲットに直接飲用を訴求している。

おいしさを差別化ポイントに攻め入る考えで、中味は充填時のガスボリュームと、マルチバリアシステムと称する独自基準で水だけでなく炭酸の泡までをフィルターを通してろ過を重ねて磨き上げ、これに独自処方を施すことで酸っぱさのないキレのある味に仕立てている。

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最終更新:4/20(金) 12:34
食品新聞