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沖縄メディアは“偏向”しているのか? ネット上では「反沖のような空気感」

4/21(土) 11:10配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 昨年12月、普天間基地がある沖縄県宜野湾市で、米軍大型ヘリコプターから重さ約8キロの「窓のようなもの」が小学校の校庭に落下した。米軍はこの事故後、「学校上空の飛行を最大限可能な限り避ける」という再発防止策を発表したが、事故後の今も米軍ヘリは何事もなかったかのように沖縄県の空を飛んでいる。

■「他県と違うのは当たり前」「SNSでは反沖(反沖縄)の空気」沖縄メディアは“偏向”なのか

 沖縄県の二大新聞社である琉球新報と沖縄タイムス。基地問題や沖縄戦について、沖縄現地のメディアが報じることで、実際に読者から「偏向している」と、声が寄せられることもあるという。

 実際に沖縄の報道の現場で働く人は、どのように感じているのだろうか。琉球新報社の記者である玉城江梨子さんは、沖縄にある米軍基地の現状をこう説明する。(※)

「(基地は)日本全体の0.6%しかないけれど、その内、沖縄県に70%もの米軍基地がある。沖縄本島だけでいえば、県の面積の約15%が米軍基地。(この状況は)異常だし、米軍に絡む事件や事故も頻発している。空から雨以外のものが降ってくるという環境が他県とは違うので、新聞の内容が異なるのも当然なのでは」

 さらに玉城さんは「本当は偏っていないものはない。中立というものはない」と話し、「沖縄の新聞が沖縄のことを書かなければ、誰が沖縄の立場で物を書くのか」と訴えた。

■SNSでは「反沖(反沖縄)のような空気がある」

 沖縄タイムスのデジタル部記者である與那覇里子さんは「SNSなどのネット上では反沖(反沖縄)のような空気がある。東京の人は沖縄のことが嫌いだと思っていた」と告白する。現在、仕事の合間を縫って東京の大学院にも通っている與那覇さんは、「県民に寄り添った新聞でありたいと思っている。だから、そこは住民寄りに偏っていると思う」としたうえで「本土と温度差があるのは自然なことなのでは」と主張した。

 2人の話を聞いた、MCのいとうあさこも「悪い偏りではないですよね」と同意。芸能人の立場から「東京の新聞だって偏ってますよ。5社の新聞並べて『なんだこれは?』と思ってしまうときがある」とコメント。沖縄タイムスと琉球新報が、“偏向報道”と呼ばれることについて意見を述べた。

 今ではリゾート地として知られる沖縄県だが、第二次世界大戦における“沖縄戦”では、沖縄県民のおよそ20%、つまり、5人に1人もの命が失われた。1972年に本土復帰してからも、多くの米軍基地が残っている。歴史と現状をどう伝えていくか記者の手腕が問われている。(AbemaNewsより)

(※)統計データは沖縄県庁公式Webサイト「沖縄と米軍基地の歴史的側面」参考

最終更新:4/21(土) 11:10
AbemaTIMES