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「5ナンバー」車にこだわる必要はあるのか あのクルマも「3ナンバー」化、実際どう変わる?

4/21(土) 7:20配信

乗りものニュース

「カローラ」も3ナンバー化

 50年以上の歴史をもついわゆる「大衆車」の代表格ともいえるトヨタ「カローラ」シリーズが、2018年モデルから「3ナンバー化」される見込みです。すでに3月30日から4月8日まで開催されたニューヨーク国際自動車ショーで、新型「カローラハッチバック」(日本発売は2018年夏予定)が披露されていますが、従来よりも車幅がやや広がり1790mmと、1700mmを超えていることから、日本では「5ナンバー」ではなく「3ナンバー」に分類されます。

【写真】3ナンバーのコンパクトカー

 そもそも「5ナンバー」「3ナンバー」というのは、車両のナンバープレートで地名の右側にある分類番号が500番台か、300番台かの違いです。道路運送車両法において、「5ナンバー」車は「小型自動車」、「3ナンバー」車は「普通自動車」に分類され、前者は全長4700mm以下、幅1700mm以下、高さ2000mm以下、排気量2000cc以下のクルマのこと。この条件をひとつでも超えれば、普通自動車に分類され「3ナンバー」が付けられます。

 1989(平成元)年まで、3ナンバー車は5ナンバー車よりも自動車税が高く設定されていたこともあり、かつては大衆的なクルマといえば5ナンバー車が一般的でした。いまも3ナンバー車に対して「大きい」あるいは「高級」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際には現在、ナンバーによる課税額の差はなくなり、排気量に応じて決められています。

 このため、近年は2000cc以下でも、モデルチェンジなどを機に「3ナンバー化」する例が増えています。なかにはスズキ「スイフトスポーツ」など、いわゆるコンパクトカーでも3ナンバー化するケースがあるほどです。

「5ナンバー車よりやや大きい3ナンバー車」、実際どう違う?

 このような、2000cc以下で幅などが5ナンバー車よりもやや大きい、という3ナンバー車は、運転するうえでどのような違いがあるのでしょうか。

 たとえば、普通免許の教習車として3割以上のシェア(2017年3月現在)をもつマツダ「アクセラ」は、全幅が1795mmで3ナンバーに分類されます(教習車には特殊用途である「8ナンバー」が付けられる)。そもそも運転免許の技能試験において使用される車両は、道路交通法施行規則で「幅が1.69m以上」(1690mm以上)とされており、乗用車としては5ナンバーに分類される教習車の多くは、幅1695mmと5ナンバーとしてはギリギリのサイズで作られています。5ナンバーの教習車との違いについて、「アクセラ」を採用している平和橋自動車教習所(東京都葛飾区)に聞いたところ、「大きな違いはなく、実際に指導が変わったり、生徒の上達に影響したりしたこともありません。と話します。

 立体駐車場などでは、「3ナンバー車お断り」といった表示を見ることもあります。これまでに2500か所以上の駐車場を設計したというアイテック(東京都文京区)の高階(たかしな)正至さんによると、「たしかに両輪を規定の溝に納めなければならないタイプの立体駐車場は、3ナンバーの幅になると入らないことはあります」とのこと。

「一般的な平場のコインパーキングなどでは、駐車マスの長さは5000mm、幅は2400mmから2500mm設けられています。ただ、昔のファミリーレストランの駐車場などでは幅2200mm台というケースもあり、このようなところで3ナンバー車が2台並ぶと、かなりきついでしょう」(アイテック 高階さん)

 なかには、広さの制限から長さや幅がこれよりも狭い駐車マスもあります。高階さんは、「そのような場所は『3ナンバーお断り』というよりむしろ、『軽専用』『コンパクト専用』『5ナンバー車専用』などといった表示をするところのほうが多いと思います」と話します。

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