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県内「ジムで走る」派 増加

4/21(土) 5:00配信

北日本新聞

 県内でスポーツジムの人気が高まっている。2015年からの富山マラソン開催も影響しているとみられ、ランニングマシンを利用する人が目立つ。低料金が売りの公営ジムでも設備を充実させたり、トレーナーの個別指導を行ったりし、サービスが向上している。県が健康寿命日本一を目標に掲げる中、民間も含めて“群雄割拠”するジムが県民の運動意識向上を後押ししている。 (高岡支社編集部・市江航大)

 「いつも1時間ほどトレーニングしています。毎日体調がいい」。今月中旬の夕方、大勢の人でにぎわう富山市総合体育館のジムに同市窪新町の会社役員、知田誠さん(63)の姿があった。マラソンが趣味で、「家族から『元気過ぎる』と言われる」と笑う。

 約120台のトレーニングマシンをそろえ、料金は2時間で大人440円。延べ利用者数は毎年約1万人ずつ増え、17年度は16万8877人だった。佐藤誠主査スポーツ指導員(43)は「富山マラソンが始まってから若い女性の利用者が増えた」と話す。

 高岡市ふくおか総合文化センターのジムは、健康運動指導士やエアロビクス指導員の資格を持つインストラクターが、利用者の年齢や健康状態に合わせてトレーニングメニューを考える。延べ利用者数は年間数千人ずつ増えており、高橋真トレーナー(48)は「質の高い正しいトレーニング法を伝えたい」とPRする。

 利用料金の安さが売りの公営ジムに対し、民間ジムは多彩なトレーニングメニューを備えるのが特長だ。昨年オープンした富山市のグンゼスポーツ富山レガートスクエアは、キックボクシングやムエタイの動きを取り入れたエクササイズが人気を集める。

 高岡市のスポーツドームエアーズはランニングを楽しむ会員が増えたことを受け、休止していたランニングクラブの活動を15年に再開した。中村泰宏支配人(53)は「昨年は短時間で効果的なトレーニングができる女性専用のフィットネスクラブを設けた。利用者のニーズに沿ったサービスを提供したい」と話している。

■運動「する」「しない」二極化

 県がまとめた2016年度の「健康づくり県民意識調査」によると、運動習慣がある人の割合は52%と、04年度の26%に比べて倍増した。県民の健康寿命は16年時点で、男性が72・58歳で全国8位、女性が75・77歳で同4位。13年と比べて男女とも1・01~1・6歳伸びており、県健康課は運動意識の向上が背景にあるとみている。

 県は今後の課題として、運動をよくする人と全くしない人の二極化を指摘。対策として16年に歩数計機能を持つ公式アプリ「元気とやまかがやきウォーク」を開発した。歩数目標を達成してポイントをためると、抽選で賞品がもらえる。県健康課は「まずは歩くことから始め、運動習慣を身に付けてほしい」と呼び掛けている。

北日本新聞社

最終更新:4/21(土) 5:00
北日本新聞