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取り戻した自信と闘志。浦和の“組長”大槻監督が残した置き土産

4/22(日) 11:50配信

GOAL

崖っぷちから盛り返した要因

約3週間前、浦和レッズは崖っぷちだった。

4月1日の明治安田生命J1リーグ第5節・ジュビロ磐田戦を1-2で落として開幕5試合勝ちなし。降格圏の17位に沈む危機的状況だった。事態を重く見たクラブは、昨季AFCチャンピオンズリーグで10年ぶりのアジア制覇に導いた堀孝史前監督との契約を解除。クラブの育成ダイレクターである大槻毅氏を暫定監督に据えた。

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「前日の夜中にオファーを受けた」と急転直下の就任。チームを託された大槻監督がまず手をつけたのは、日々のトレーニングからの意識付けだった。初めて練習場に立ったのは就任当日の2日。勝てない現状だからこそ、練習から選手へ自信を取り戻させることを念頭に、早速改革を敢行した。

「リカバリートレーニングのところでも『次の試合が始まっている』という雰囲気を作った。選手はそれを感じたのか、リカバリー組も最後までトレーニングを見ていた。(試合に向けて)18人を選んで、そこからまた11人のスタートを選ばなければいけないんですが、そこに入っていないメンバーも素晴らしい姿勢を見せてくれた」

トレーニングから「一体感」を持たせた大槻監督は、ここから怒涛の巻き返し劇をけん引する。4日のJリーグYBCルヴァンカップでリーグ絶好調のサンフレッチェ広島と引き分けると、続く7日のベガルタ仙台では、ミラーゲームを演じて1-0の完封勝ち。リーグ初勝利を手にした。

試合中に身振り手振りのオーバーアクションで、サポーターのブーイングを煽ったり、選手を鼓舞したかと思えば、倒れた選手には「やれよ!こけてんじゃねぇよ!おめえ!」と痛烈な檄を飛ばす。髪をオールバックで固め、鋭い眼差しで指揮を執るその衝撃的な絵面は、大きな話題を呼んだ。

その厳つい風貌は瞬く間に注目されると同時に、浦和の雰囲気をガラリと変えてみせた。巷では「組長」「アウトレイジ大槻監督」という愛称が付き、槙野智章がインスタグラムでイジるエピソードも飛び出した。大槻監督自身は、この風貌の意図として「スイッチを入れたかったから」と説明する。

「僕は見た目で判断することは好きではないですが、見た目が非常に重要であることも理解しています。こういうクラブの代表として、顔として仕事をするときに、しっかりとそういったところは、何かしらスイッチを入れたいという意図はありました」

そんな闘将の下、浦和は飛ぶ鳥を落とす勢いでリーグ3連勝。「ピッチの上で表現されるものは、トレーニングで積み上げたものしかない」と指揮官が語るように、チームが盛り返した要因は「非常にいいトレーニングをして、少しずつ上積みをした」ことにあると断言する。

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最終更新:4/22(日) 12:19
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