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<話題>既成事実による株価形成に注意

4/24(火) 8:31配信

モーニングスター

 この週(16-20日)のマーケットでは、全体相場が方向感を失う中、業績修正や決算発表などをきっかけに、特に中小型株の値動きが荒くなった。

 中でも16日に絞ると、まずは日置電機<6866>。13日引け後に発表した18年12月第1四半期(1-3月)の連結業績は、スマートフォン関連、自動車業界におけるEV(電気自動車)、自動制御関連の需要増により「電子測定器」を中心に計測器が好調に推移。売上高60億1100万円(前年同期比13.9%増)、営業利益10億8800万円(同44.9%増)で、営業利益の上期予想(同14.1%増の14億1000万円)に対する進ちょく率は77.2%に達した。

 これを受け、株価は一時前週末比400円高の3910円まで上昇し、2月28日の年初来高値3720円を更新。終値は225円高の3735円とダレたがその後も上昇は続き、20日に4440円まで高値を付けた。

 一方、急落した1社がエスケイジャパン<7608>。同社はゲームセンターのプライズ機の景品を主力とし、13日引け後に発表した18年2月期の連結営業利益は3億2800万円(前期比2.9倍)と、従来予想を2800万円超過。ただ、19年2月期の営業利益予想を2億円(同39.1%減)としたことで、16日に株価は一時150円ストップ安の557円まで下落する。

 もう一社はアドテック プラズマ テクノロジー<6668>。同社は主力の「半導体・液晶関連事業」のけん引で、13日引け後に発表した18年8月期上期の連結営業利益は9億1200万円(前年同期比51.0%増)と従来予想を1200万円超過。これを踏まえ通期予想を15億5400万円から16億9000万円(前期比13.7%増)に増額した。しかし、16日の始値は53円安の1916円で、株価が下げたという事実がいったん材料出尽くしという既成事実になり、その後197円安の1772円まで安値を付ける。

 まさに三者三様だが、特に16日は東証マザーズ指数が34ポイント安の1122ポイントで終えるなど中小型株には強い逆風が吹いており、その中で業績予想に保守的な会社側の数値を真に受けた株価形成が行われた点には違和感を覚える。これから3月期の決算発表が本格化するが、こうした観点で買い場を探るのも一考だろう。

(モーニングスター 4月20日配信記事)

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