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新フェリー「さんふらわあ さつま」完成 8割以上が個室、船内さらに豪華に

4/25(水) 16:10配信

乗りものニュース

広い共用部で「多様な時間の過ごし方」を

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 関西~九州のカーフェリー3航路を運営するフェリーさんふらわあ(神戸市東灘区)が2018年4月24日(火)、新造船「さんふらわあ さつま」を報道陣へ公開しました。

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 新しい「さんふらわあ さつま」は、1993(平成5)年から大阪~志布志(鹿児島県)航路に就航している同名の船を代替します。船の大きさの目安となる総トン数は、従来船の1万2415tから1万3500tにアップ。積載できる車両数は大型トラック(13m換算)17台ぶん増えました。

 これにともない、船内中央のパブリックスペースも従来の2.5倍に拡張。壁の丸窓からは海を一望できるほか、吹き抜けの天井にはプロジェクションマッピングが投影され、幻想的な映像と音で彩られます。このほか、バイキング形式で食事を楽しめるレストランは、面積が従来の1.5倍、座席数は2割増の206席に。大きな窓から海を望める展望浴場も1.7倍の広さに拡張されています。

「共用スペースを広くとったのは、お客様おひとりおひとりの多様な時間の過ごし方に対応し、『船旅』をより楽しんでいただく目的があります」と、フェリーさんふらわあの井垣篤司社長は話します。

客室は8割以上が個室! もう「雑魚寝」じゃない!?

 船体は大きくなった一方で、じつは旅客の定員数は、従来の921名から709名へと減少しています。個室タイプの客室が8割以上と、大幅に増えたためです。

 一般客室は全5グレード。最上級グレードとなる「スイート」(11室、総員38名)が新設されたほか、これまで最上級だった「デラックス」の部屋も増設され、総員136名から240名となりました。個室はすべてシャワー、トイレ、冷蔵庫付き(スイートはさらにバス付き)。各部屋ごとに空調の調整も可能です。

 下から2番目のグレード「プライベート」は基本的に相部屋ですが、ひとつひとつのブースが壁やアコーディオンカーテンで仕切られ、プライベートスペースが確保されています。最も安価なグレードである和室の大部屋「ツーリスト」(定員14~18名)も、ひとりひとりのスペースに仕切りカーテン、電源コンセントが設けられており、従来の「雑魚寝」のイメージとは一線を画します。

「個室を増やしたのは、上位グレードから予約が埋まっていくという近年の傾向を反映しています。本来、大部屋の『ツーリスト』は廃止する予定だったのですが、志布志航路は合宿でご利用される学生さんが多いことから残しました」(フェリーさんふらわあ 井垣社長)

 なお、これらの一般客室とは別に、トラックなどの乗務員専用スタンダードシングルルーム、専用展望浴場も設けられています。

 この新「さんふらわあ さつま」は5月15日(火)の大阪発から運航を開始します。初便は予約開始から半日でほぼ満席に。やはり最上級の「スイート」から予約が埋まっていく傾向だといいます。井垣社長は、「日本ではまだなじみのない『カジュアルクルーズ』を実現できる船です」と自信を見せます。

 そして現在、大阪~志布志航路に就航している「さんふらわ きりしま」の代替となる新造船の建造も進んでいます。こちらは、2018年8月末の運航開始を予定しているそうです。

乗りものニュース編集部