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石川遼選手会長の元、意識改革が進む? 日本ツアーに“変化の兆し”が見えてきた

4/25(水) 18:25配信

みんなのゴルフダイジェスト

日本ツアーとアジアンツアーの共催試合、パナソニックオープンはラヒル・ガンジー(インド)が優勝して幕を閉じた。今週、名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで「中日クラウンズ」が開幕する日本男子ツアーの現状を、ゴルフスウィングコンサルタントの吉田洋一郎がレポートする。

石川遼が率先する意識改革

人気低迷が叫ばれて久しい日本男子ゴルフツアー。今年は石川遼がツアー復帰し、選手会長、JGTO副会長として先頭に立って人気回復に努めています。

「こんなにギャラリーがいて賑わっている光景を見るのは久しぶりだよ」

田島創志JGTO理事は石川が連日多くのギャラリーを引き連れている姿を見て感慨深げに語っていました。

石川はプロアマでラウンド後に最後まで熱心に参加者に指導を行ったり、多くのファンのサインに応じるなど率先してホスピタリティ向上に努めていました。それを若手選手が見習うことでギャラリーへの対応やプロアマ参加者へのホスピタリティ向上などの好循環が期待できると感じました。

PGAツアー流の観戦スタイルが無関心層を取り込む!?

パナソニックオープンでは17番ホール・パー3を「ザ・ギャラリーホール」として、DJブースを設置して実況解説などを行い、会場を盛り上げていました。

「17番はホールインワンやバーディーが出やすいセッティングにして盛り上げたい」

コースセッティングアドバイザーを務める田島創志JGTO理事が大会前に語っていた狙い通りに、バーディが出るたびに歓声が数ホール先にも聞こえ、盛り上がっている様子がうかがえました。

その光景を見てPGAツアーのフェニックスオープンを思い出しました。PGAツアー史上最多の約72万人を動員するフェニックスオープンでは、16番のパー3が3階建てのスタジアムに囲まれています。プロアマでは音楽をかけ、DJが盛り上げたり、選手がマイクパフォーマンスを見せたりと「ここはライブ会場か?」と思うほどの盛り上がりを見せます。スタジアムの建物内ではブースを貸し切っている団体やVIP席で観戦する人など多くの人たちが集っており、パーティ会場の様相でした。

そのため、選手がプレーしていても会場が静かになることはなく、グリーンを外せばヤジが飛ぶなど、とてもゴルフトーナメントとは思えない状況でした。実際、ゴルフを見に来るというよりもパーティのついでにゴルフを見る感じの観客も多いと思います。

このような取り組みは本来のゴルフ観戦とはまったく違う、紳士のスポーツにふさわしくないという声もあるかもしれません。しかし、ゴルフに興味を持ったことがない若者やプレー経験のない人にゴルフ場に足を運んでもらうには非常に良い方法だと思います。

純粋に楽しいと思える場を提供し、「ゴルフってなかなか面白いかも」と思ってもらえる取り組みが増えていくことを期待したいと思います。

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