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食卓から遠のくサケフレーク 市場規模が3年連続縮小へ

4/27(金) 11:37配信

みなと新聞

 原料となる国産秋サケの不漁、価格高騰を受けサケフレーク市場が縮小している。民間調査会社の富士経済によると、2017年の市場規模は前年比3・5%減の166億円の見込み。15年のピーク時に比べ11億円減少した。

 近年の秋サケ不漁を受け、メーカーは内容量を減らすなどして対応してきたが追いつかず、年明けから値上げに着手。一部小売業者では売り場で既に値上げの案内が始まっており、消費の冷え込みが懸念される。同市場規模は18年以降も2~3%の減少予想。関係者からは漁模様回復を願う声が多い。

 富士経済によると、サケフレークは国内需要の高まりなどで12年以降毎年販売を伸ばしてきた。15年にはテレビでサケフレークの健康効果が取り上げられ、09年以降最高となる177億円を記録した。

 需要に陰りが見えたのは16年ごろ。国産秋サケが10万トンを割る不漁となったことに加え、前年のテレビ効果の反動で需要が落ちた。17年は漁獲量が前年をさらに3割下回る6万6000トンとなり原料価格が高騰、小売価格を上げざるを得ない状況だ。

 店頭の中心価格は値上げ前、小瓶(50グラム入りの瓶2つが1つになっているタイプ)で298円だったが、現在300円台後半に上昇。メーカーは「価格が300円台になると消費者の手が遠のく」と嘆く。

 メーカーなどの供給側は値上げする一方、高騰の影響を緩和しようと原料の切り替えにも動いている。既に原料の一部をロシア産シロサケに切り替えた企業も。ただ、「同産シロサケの原料コストは以前に比べ約1・5倍に上がり、製品価格にすると国産と変わらない程度になる」とメーカー。加えて「選別が必要なため、原料確保には手間がかかる」という。

 各社さまざまな対策を模索するが、消費者の購買意欲を取り戻すのは容易ではない。大手商社は「消費者の値ごろ感に合わせながら、サケフレークの用途を拡大することが必要」と指摘する。

[みなと新聞2018年4月27日付の記事を再構成]

最終更新:4/27(金) 11:37
みなと新聞