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日本エアコミューター、ATR42のシミュレーター日本初導入

4/30(月) 19:24配信

Aviation Wire

 日本エアコミューター(JAC/JC)は、仏ATR製ATR42-600型機のフルフライトシミュレーター(FFS)を導入した。日本でATR機のFFSを導入するのは、JACが初めて。

 鹿児島空港を拠点とするJACは、2017年4月26日にATR42の運航を開始した。コックピットにエアバスA380型機の技術を導入した双発ターボプロップ(プロペラ)機で、座席数は1クラス48席。客室には、大きな手荷物収納棚とLED照明を採用した。

 FFSはカナダのTRU Simulation + Training社製で、パイロットと整備士の訓練に使用。国土交通省のシミュレーター区分で最高性能区分となる「レベルD」の認定を取得しており、JACが就航する鹿児島や奄美、喜界島などの空港を再現している。

 シミュレーション対象となる航空機の型式は、ATR72-212AとATR42-500。シミュレーターを動かすモーションシステムは、蘭Moog社製の電気空気圧式で、ビジュアルシステムは米ロックウェル・コリンズ社製EP-8100を採用した。コックピット内には煙を発生させることもでき、非常事態の訓練もできる。

 JACは、4月26日に施設を公開。運航企画部付の山口和哉さんによると、「ビジュアルの視野は左右200度、縦方向40度で、人間の視野より広い。画面を3チャンネルで制御しているが、分け目がわからない」という。

 FFSを設置したJACのATRシミュレーター棟には、FFSのアクチュエーターを動かすエアコンプレッサーやエアコンなどが設置されたユーティリティー室や、FFSのビジュアルシステムなどを動かすコンピューターが置かれたCPU室などが併設されている。

 JACはATR42を9機発注し、4機を受領済み。2019年までに全機を受領する計画を進めている。現在運航しているボンバルディアDHC-8-Q400型機(1クラス74席)とサーブ340B型機(同36席)は退役させ、機材統一を図る。

 5月7日からは、伊丹-但馬線にATR42を投入。創立35周年を迎える7月1日には、徳之島-沖永良部-那覇線の開設を予定している。

 ATR42は、国内では天草エアライン(AHX/MZ)が日本で初導入したが、同社の機材は1機のみ。今後は整備時の欠航を防ぐなど、JACと天草エアは協力体制を強化していく。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:4/30(月) 19:24
Aviation Wire