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<アニメ>パッケージビジネスは「ぶっ壊れている」 配信が主軸に? ツインエンジン山本幸治社長に聞く

5/3(木) 9:30配信

まんたんウェブ

 深夜アニメは毎クール40本以上の新作が放送されている。製作委員会方式で制作し、ブルーレイディスク(BD)やDVDを販売するパッケージビジネスが一般的だ。しかし、そのビジネスモデルが「ぶっ壊れている」。そう話すのが、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で編集長を務め、現在はアニメの企画立案などをする「ツインエンジン」の社長の山本幸治さんだ。ツインエンジンがこの3月に発表した「からくりサーカス」「どろろ」などアニメ6タイトルのうち、5タイトルは、製作委員会方式ではない。配信をビジネスの軸にしていくという。変革の時を迎えているアニメ業界について、渦中の山本さんに聞いた。

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 ◇テレビ局はアニメを本気でやらない

 一般的に、深夜アニメはテレビ放送はソフトや原作をPRする意味が大きい。BD、DVDといったパッケージや原作の売り上げなどで制作費を回収している。複数の会社が出資して、資金リスクを分散し、利益が出た場合は出資比率に準じて分配する製作委員会方式を採ることも多い。

しかし、パッケージが売れないという声も聞く。山本さんは「1万人しか買わないけど、1人が10万円払うのがパッケージ。以前は、パッケージビジネスが9割だったけど、今は1割程度。それくらい変わった」と話す。

 パッケージを中心としたビジネスが「ぶっ壊れている」中で、注目されているのが、Netflix(ネットフリッス)やAmazonビデオのようなビデオオンデマンドサービスのサブスクリプションモデルだ。サブスクリプションモデルは、月会費や年会費を支払うと多くのコンテンツが見放題になる。これまでコンテンツを世界に流通させるためには、各国のテレビ局に購入してもらう必要があった。

しかし、テレビ放送に比べると、世界同時配信が容易だ。NetflixやAmazonが制作費を投じる。各社は、世界的に人気のある日本のアニメに注力していることもあり、その予算は膨大ともいわれている。

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