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高学歴で貧困は本当か。日本のポスドク問題とは何か

5/2(水) 9:45配信

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皆さんの周囲に大学から大学院へ進学して博士号を取得した方がいたら、”それはすごい”と思われるのではないでしょうか。ところが、博士号を取得しても、すぐに大学などで正規の教職に就けるとは限りません。期限付きの仕事でキャリアを重ねながら、テニュア(教職員の終身雇用資格)等としてポジションを獲得していくのがポスドク(ポストドクターの略)に多いというのが現実のようです。

今回はそうしたポスドクについて、経験者(30代後半の国立大学准教授・現職)に話を聞いてみました。

ポスドクの成功を分ける条件とは

ーーポスドクでうまくいく人、いかない人の差を教えてください。

「人生における成功をどのように定義するかは人それぞれですが、アカデミアに残り、かつテニュアを取る、教授職に就くことを成功というのであれば、まじめに研究業績や教育実績を積むなどして周りからの信頼を得ることが必要です。特に査読や学会運営などもこなして顔を売るといった、いわゆる営業活動も重要です」

「新たなポジションができたり、欠員が出るというのは運です。そして、そのポジションの話が自分に回ってくるにはコネクションが大事です。さらに、そのポジションに就けるかどうかは実力次第です。したがって、運、コネ、実力が必要だと私の周りではいわれています」

ポスドクで成功するためにはどうすればよいか

ーーポスドクの理想的なキャリアパスを教えてください。

「ポスドクの場合、5年以内にテニュアトラック(終身雇用を目指すコース)に入らないと厳しいでしょう。Ph.D.(博士号)を取ってすぐにテニュアトラックに入れる人もいますが、本人の実力はもとより、強いコネと運がないと可能性としては低いのではないでしょうか」

「テニュアトラックの数は、分野にもよりますが日本ではそう多くありません。したがって、海外に目を向けるのが戦略的には正しいのです。ただ、米国ではより強いコネクションが必要です。そのため、国内で学位を取得した日本人が海外を狙うのであれば、欧米よりもアジアが狙い目かもしれません」

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最終更新:5/2(水) 9:45
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